日本文学の魅力はありますか? 芥川龍之介・太宰治・夏目漱石・宮沢賢治などを…
日本文学の魅力はありますか?
芥川龍之介・太宰治・夏目漱石・宮沢賢治などを一通り読みましたが、視野が狭いというか自己中心的やおかしな登場人物ばかりであんな作品を当時はまっていた日本人はちょっとおかしいなと感じます。
周りに持ち上げられてしまったんですか?
逆に赤毛のアンやフランス文学などの海外の方が映像化も多く内容も楽しく感じました。
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赤毛のアンは私も好きです
笑いも涙も共感できる部分もあり、読後は明るい温かな気持ちになれますね
一方で夏目漱石や芥川龍之介等の日本文学も好きです(太宰は好みではありません)
特に、夏目漱石の「こころ」
最初に読んだのは高校生の時でしたが、それ以来、10年に一度、自分の誕生日に読み返すと決めています
不思議なんですが、何度も読んだ話なのに10年おきに感じ方が変わるんです
主人公や登場人物の心境が自分の人生経験と相まって、10年前とは違った形で浮かび上がってくる
この「10年に一度読み返す」という方法は、高校の国語の先生から教えてもらいました
その先生は『戦死した父が「きっと生きて帰って10年後にまたこの作品を読む」と言い残した』と先生のおばあさんから聞いてそうしていると話してました
私は高2の授業のこの話をなんとなく覚えていて、27歳の誕生日にふと読み返してみて、新たな発見と感動をして「次は37歳で読んでみる」と決めました
あと3年で57歳になるので、誕生日の夜に読んでみようと思っています
こういう味わい方をできるのが日本文学かなと思います
明治時代や昭和初期など、もはや失われた文化や思想なども多いですが、内向的な分、人物の心理描写に深みがあります
そこが日本文学の良さなのかな、と
赤毛のアンは物語性が強いですね
確かに映像は浮かびますが、浮かんでくる映像は欧米の情景で美しくてもどこか非日常的な感じがします(私は白樺林やリンゴの花に囲まれて暮らしたことはないし我が家は洋館でもないから)
同じように物語性が強く映像が目に浮かぶような日本の作品もあります
山本周五郎の時代小説「柳橋物語 昔も今も」
舞台は江戸時代ですが、人物がみずみずしく描かれていて感動的です
そして人の生き方についてとても深く考えさせられました
あと、三島由紀夫の「潮騒(しおさい)」
この小説は三島由紀夫が何千年も前にかかれたギリシャ文学に魅了されて書いた小説で、とても美しい物語でありながら、人物の心理描写も素晴らしいです
さわやかな気持ちになれる作品です
また、この小説とセットでギリシャ文学ホメロス作「オデュッセイア」も読んでみると、三島由紀夫がどんなふうに影響を受けたか、彼がいかに天才だったかよくわかると思います
どちらも読みやすく、でも深みのある素敵な物語で面白いですよ
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追記
ちなみにギリシャ文学ホメロス作「オデュッセイア」は2500年以上前に書かれた作品で、言い回しや言葉遣いは現代文学とは違いますが、読んでみたら普通に読めるし面白い話です
何より、2500年前の人間も現代社会を生きる私たちと同じように悩んだり迷ったりしながら生きてたんだなと感じました
そして、この物語が書かれて2600年も作品として残り続けたのは、いつの時代も変わらずこの物語に共感する人がそれだけ多かった証なのだという点についても考えさせられました
まさに時空を超えた人間の本質というか、普遍性を描いた物語でもあると思います
「ギリシャ文学」「紀元前」って聞くと敷居が高い感じですが、短い作品なので気軽に読めると思います(短くシンプルな作品だからこそ2500年超にもわたって残ってきたのかな?)
三島由紀夫に関係なく、面白いのでお勧めです
誰かに「紀元前のギリシャ文学読んだことあるよ」って話すとたいてい「へー」って言われるので、人前で話すときのつかみにもなります笑
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