進路ってどうやって決めるんですか？ 全然やりたい方面が決まっていなく担任の先生に 進路皆だいたい決まってるのに どうしてお前は普通の人と同じようにできない

やりたいことが見つからないのは、なにもおかしなことではありません。いい大人になっても、やりたいことが見つからないと悩む人もたくさんいると思います。高校生という、まだ自分自身で何かを選択する経験も少なく、社会の広さも知らない頃では、わからなくても当然です。それも、今後の進路を決定する選択となれば、慎重になり、焦りや不安を感じるのも仕方がありません。
私も高校三年のとき、進路が決められませんでした。周りの子は、この勉強がしたい、この仕事に就きたい、とにかく進学or就職したい、などそれぞれに考え進路を決めていきましたが、私にはそれが不思議でなりませんでした。「まだその学問、職業について本当に体験した訳でもないのに、どうしてそれをやっていこう、やっていけると思えたのだろう？」と、同級生たちのことがわからず、真剣に悩みました。そして自分にはそのような確信の持てる道が見つけられませんでした。

今になって多少そのことを冷静に考えられるようになりましたが、同級生たちのあの確信は「思い込み」だったと思います。当たり前ですが、まだ体験していない未来について、予知能力者でもない限りはわかりません。将来の夢とか、これからやりたいこと、なりたいものというのは、それがうまくいく、それをやれば幸せになれるという根拠のない思い込みに過ぎないのです。
ですから、進路を決めるというのは、「どんな思い込みをするか」ということだと思います。質問者様がどんな思い込みをするとわくわくできるかで決めていいのだと思います。日常の中で楽しいと思うこと、漠然と憧れること、そういうものから楽しく想像を広げてみましょう。多少突拍子がないくらいでいいと思います。
また、高校生の頃に決めた進路を死ぬまで貫く人のほうがまれです。世間では昔からの夢を貫き通すことが持て囃されますが、人生のステージごとに考えが変わるほうが自然です。遠い将来のことを考えてもほとんどは意味がないので、考えるのは数年先までで大丈夫です。その都度楽しい想像をし、真面目に取り組めばよいのです。そして、環境、能力、運など、努力ではどうにもならない要素が大きく関わりますから、人生を自分自身でコントロールできるとあまり思わないことも大事かなと思います。

長くなり失礼しました。