潔癖かつ、無粋な妻について

妻について

私の妻は歳上で、私より６つ歳上です。
私が30、妻は36です。

私は職場のパワハラで鬱になり、休職。
３か月の休職も、ようやく復帰し、転勤も決まり、心機一転し、再スタートを切ろうとしています。



営業で朝は早く、夜は遅い生活。
子育てに関してはほとんど妻に任せきり、
家事はゴミ捨てくらいしかできていませんでした。

そんな私が休職し、四六時中家にいるのですから、必然、妻はストレスが溜まります。

妻への罪悪感や、自身の家庭での行き場の無さから、家事、育児に積極的に取り組み、少しでも現状を変える努力をしました。

３か月を経て、皿洗い、洗濯物を干す、取り込み、たたんで片付ける、掃除機がけ、風呂掃除、子供のオムツ替え、子供の風呂、子供のオモチャの片付け…料理以外の家事、育児は平気でできるようになりました。

妻は完璧主義で、子供が産まれてからは、やや潔癖も入り、私、妻、子供の洗濯物は別々。洗剤を変えたり、ネットでの仕分け、干す時に色の濃いものは裏返したり等と細かな指示があります。

洗い物は子供と私達ではスポンジも変えます。

これらの指示に私も辟易していましたが、何とか普通にこなせるようになりました。

復職後もこれらを維持し、できる限り今まで迷惑をかけた妻に報いてきたつもりです。

今日は前部署の最終出勤日。パワハラ上司は当然、期待もしていませんでしたが、憮然な態度、せいせいしたとばかりの挨拶でした。
周りの人間も、最後は腫れ物扱いでした。

新人から世話になった職場であっただけに、正直、本当に悲しい最後でした。

しかし、妻だけは、お疲れ様と笑顔で労ってくれる、次の職場で頑張ろうと言ってくれると信じていました。

妻への感謝と、再スタートへの祝いにと、久しぶりに家族で外食。妻の好きな店で豪勢な食事にしました。

今後は内勤になる為、以前より家計は苦しくなります。

でも、今日だけは、家族でだけは、再スタートを祝い、互いを労いたかったのです。

しかし、この日妻が言った言葉を、私は許せませんでした。

無論、簡単に労いの言葉はありましたが、その直後、


パパは内勤になるから、付き合い減るでしょ！小遣い来月から１万ね！


冗談のつもりだったのでしょう。


しかし、私は悲しかった。
そんな話をなぜ今？

大変だったね。いい職場になったし頑張ろーね。
それだけで幸せだったのに。


妻の負担を少しでも減らそうと、出勤時間が長くなってもいいと、郊外で条件のいい物件を選び、

不動産屋に妻の要望を何度も何度も交渉し、ようやく家を決めた私に、

以前からは考えられないくらい、家事を、育児を努力している私に。

冗談でも、タイミングは選ぶべきですよね。

私は心が狭いですか？まだ、努力が足りないのでしょうか。

こんな事、そんなに怒るべきでなかったのでしょうか。

結局、妻とは喧嘩。子供に泣かれ、妻に泣かれ、
また一つ悲しい傷が増えました。

笑って、勘弁してよーと、流せばよかったのでしょうか。

台無しにしたのは私の器の小ささと空気の読めなさだったのでしょうか。

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