Part 2 良く、宇宙はあなたを困らせない！とか、 必要な事は、必要なタイミングで全て起きている と言うけれど、本当だろうか？ 何か不運に感じているし、

そのように色々考えるのは、要するに「わからない」からですよね。

自分が何故存在して、何故生きていかなければならないのか？という疑問に対して答えがあるなら、今の自分がどんな状況に置かれようと、これには意味があると思えるので、悩む必要はありませんからね。

宇宙とか神とか前世とか運命とか、そういう超次元の話は、その「わからない」という不安から生まれた人間のアイデアなんだと思います。それらを、自己存在の根本に置く事で、すべてに意味や理由が発生し、説明がつきますから、一時的にその不安から解放されるんですね。

だから、ある種の人間には、それらの超次元的な話が非常に必要になるのです。変な言い方をすれば、慰めになるのですね。私のように悩みが深い人には何の慰めにもなりませんが。つまり、それらの話にも何の根拠もありませんから、あとは自分を騙して信じるしかないというものなので、私のように悩みが深い人には納得出来ないのですね。

私からすれば、自分という存在を成り立たせているのは、他人です。生まれてきたのも、自分が望んだ訳ではありませんね。親が勝手に産み落としました。名前も勝手に付けられ、他人が作ったこの社会の中に無理矢理組み込まれ、その名前で生きていきなさいと、一方的に押し付けられたのが自分という存在です。決して自分を自分から始めた訳ではないのですね。

だから、周りの人間との関係が希薄だったり、疎外されたりすると、自己存在に対しての意味や価値を見出だせなくなり、そこで、他に何か自己存在を肯定するものが欲しくなり、主さんのような疑問が生まれるのだと思います。

そこで、私が言いたいのは、最初から生まれてきた事に何の意味も価値もないという事です。ただ出てきただけです。何かの為にとか、何か使命があってとか、決められた運命を背負って生まれてきた訳ではないと思った方がいいです。そして、この世は自分の意のままにならない、コントロールの効かない場所だと観念して、その中でどう生きてくか？と考えた方がいいと思います。

そこで、生きてく覚悟を決めた時に、初めて自分の中で生きる意味や価値が生まれるんですね。意味や価値は最初からある訳ではなく、自分で作ってくものです。だから、超次元的なものに何かを求めるのはやめて、それらから自立する事を私は薦めます。