結婚相談所を運営している知り合いの話では 、婚活している３０代〰５０代の男性は、２０代の若くて美人な女性を希望している人が多い。と聞きましたが、何故でしょうか

人は中学生ぐらいの時期に、まずはテレビに出ているアイドルに恋い焦がれます。

やがてモテる人は、同級生と初恋を経験します。

初恋は長続きしません。

未熟さ故に相手を見てくれ本位に選んでいるので、付き合っているうちに価値観の相違から破局を迎えるのです。

こうして出会いと別れを繰り返しているうちに、顔がどうとかスタイルがどうとかよりも、価値観を分かち合えることの方が大事だということに気付きます。

こうした経験を踏まえて、20代半ば頃までには外観よりも内面を重要視した大人の恋愛ができるようになっていくものです。

しかし非モテ族にはこうした経験ができません。

依って30歳になっても40歳になっても、中学生の頃にテレビの向こう側のアイドルに恋い焦がれた感覚をずっと引きずったまま、伊達に歳だけを重ねていくのです。

だからこそ三段腹に二重アゴ、禿げ上がった頭髪のメタボリック＆アブラギッシュな身体から半径１ｍに渡って加齢臭をプンプンと漂わせながら、
「ったくあの結婚相談所ときたら次から次へとババアばっかし紹介しやがってよ、俺は乃木坂46の生駒里奈がいいんだって言ってんのにさ、あの年増のババアの一体何処が生駒里奈に似てるって言うんだよ」
などという他人から見たら戯言にしか聞こえない話をイケシャアシャアと真顔で抜かして、周囲を唖然とさせるのです。

このロリコン＆面食いをどうにかしないことには、ダサい中年男の結婚話は一向にはかどりません。

しかしこれを打破するには恋愛経験を積み重ねるしかなく、それがままならないからこそこうした蟻地獄のような抜け出せない悪循環に陥っているのです。

これを書くと、あたかも非モテ族を上から目線で見下して、バカにしているように思われるかもしれません。

実は私自身が、オタク系非モテ族です。

イソップ問題の「ロバを買う男」の話同様に、類は友を呼びます。

私の周りには私自身も含め、非モテ族ばかりが寄り集まっております。

だからこそ彼らの価値観や生態は良く判るのです。