軽自動車に乗っていて、まあまあ普通な音で音楽聴いていたとします自転車とかすったり自転車のタイヤに当たったりしたら車に衝撃や音などありますか？

こうした類のご質問ご相談は、しばしばあります。

答えは「衝撃や音は必ずある」という答えになります。

でも本当にゆっくりと当たると、衝撃も音も全く感じられない場合があります。

私は新車/中古車の陸送関係の仕事に携わったことがあります。

東南アジアや中東など、途上国向けに輸出する中古車は、日本国内では低年式な不人気車ばかりです。

10～15万円程度のプライスボードを掲げられて中古車展示場に並べられるか、解体屋に行くかの瀬戸際の車ばかりです。

エンジンが始動しない車も多々あります。

こうした中古車は、中古車同士でバンパーを当てて、ＭＴ車だとエンジンを押しがけしたり、ＡＴ車だとそのまま保税上屋から船着き場まで運んでいったりします。

この際にバンパー同士が接触した瞬間、衝撃も音も全く感じられません。

ただ接触直後はアクセルがグッと重くなるので「あぁ、ここでバンパー同士が当たったな」と、判る程度です。

軽微な接触の場合、接触部位には損傷が全く見られなくても、バンパーとタイヤの隙間に指を入れてみると、右は指４本入るのに左は指３本しか入らないなどということがあります。

しかしこうした全く衝撃も音も感じられないぐらいにゆっくりと接触した場合には、バンパーとタイヤとの隙間すらも、左右間で全く狂いが見られないものです。

私はこうした経験を、幾度となくしてきております。

ですから自転車のタイヤが接触しても、状況によっては衝撃も音も全く感じられないことはあるはずです。

余談ながらこの話を聞いた私の友人が、他の友人のバッテリー上がりの車を救援する際、この手法を真似てバンパーを損傷させてしまったケースもありますので、真似ることはお勧めしかねます。

尚、新車や国内向けの中古車は、例えバッテリー上がりの車でも必ずブースターケーブルを用いてエンジン始動させております。