死刑に反対する人がいるのはなぜですか？被害者の気持ちがわからないのですか？

ほうほう。死刑制度廃絶論者の意見を、本気でききたいんですね？

○死刑にして、あとで冤罪だと判明したら、とりかえしがつかないから。

これは一理あると思いますね。

え？　そんなのもみけせばいいって？　それはダメでしょう。先進国の民主主義国家ならね。

○死刑制度自体が道徳的ではなく、現代的なモラルに反するから。

これは、個人のモラルによって、考え方は違うでしょうね。

○死刑制度を廃止しても、別に凶悪犯罪が増えるようなことはない。

すでに死刑制度を廃止している先進国も多いですよね。それらの国でも、実際に死刑制度を廃止する際は、「死刑を廃止にしたら凶悪犯罪がどーんと増えるんじゃないか」ということを心配する人もいっぱいいたのですが、実際には、そんなことはありませんでした。ほとんどの場合は横ばいで、地域によっては、凶悪犯罪はむしろ減りましたからね。

死刑を廃止すると同時に、福祉を充実させ、再犯予防にも力をいれるようになったので、そういう政策が力を発揮した可能性もありますね。

○死刑制度を廃止した国では、警察による犯人の射殺が増えているというのは、的外れな指摘です。

先進国において、警官による容疑者や犯人の射殺がすごく低い国と、すごく高い国があるのですが、その国々は、どっちも、実は、死刑を廃止していません。

警官による射殺が多いか少ないかは、むしろ、治安と銃規制がどうなっているかという問題が大きいようですね。

結論。私は、死刑制度は、そろそろ本気で廃止を検討してみてもいいんじゃないかと思いますよ。