善悪ないという人の思考回路が理解できません 善悪は絶対にあるのに 何を主観にして何を根拠にして善悪がないといわれるのでしょうか 善悪ないというくせに善悪な

そうやって善悪は時と場合によって変わりますよね。つまり俗的な関わり(コミュニティ)の中での決まりごとでしかなく、絶対的なものではないと私は思ってます。そういう意味で善悪はないと思いますね。

だから物事に対して善悪という考え方は持たないようにしてます。やはりそこに絶対的な根拠がないと思うからです。それでもその時その時の自分の価値観で物事を判断をしていかなければなりませんから、自分の中で(つまり主観)で良いと思う事を選択していきますが、それはあくまで善悪という決定的な見方ではなく、いつでも暫定的なもの、その時の自分の最善の行為として捉えてます。

絶対的な善悪や真理があるという考え方から正義が生まれ、それが独善的なものとなって世の中では争い事が起こってるのが現状としてありますからね。だから余計に何かを絶対視する見方は危ういという考えです。それに私たち人間が絶対的な何かを知る事は不可能だとも思ってます。つまり、何が善で何が悪か本当のところでは私たちにはわからない、という立場ですね。

世の中はとりあえず生きるという事が前提で成り立ってますから、命を脅かす行為は悪になります。道徳の基本を自分がされたら嫌な事はしないという事だとするなら、自分が死にたくなければ人を殺してはならないという道徳が成り立つと思います。でも世の中には死にたい、殺ろしてほしいと思ってる人もいますよね。現に自分が死刑になりたいが為に人を殺した人もいますから。そうすると、その人に殺すべからずという善悪の概念は通用しません。

もっと俯瞰して私たちを視るなら、善悪というのは人間の世界だけに通ずる概念でしかありません。自然や宇宙にとっては関係ないですからね。今の戦争のように人間同士が殺し合って人類が滅びようが、自然からしたらどっちでもいい話でしょう。そこに善も悪もなく、なるようになったという法則があるだけ。

言うなら、善悪とはその法則に則って、人間がより良く生きる為に編み出された概念であり、知恵みたいなものだと思ってます。