軽の中古車について質問です。 2019年式　走行距離3万キロ　98万円。修復ありの事故車です。買っても大丈夫ですか？

車屋です。
修復歴ありの車は、実はとってもお買い得な車もあるんですが…。
修復歴の定義についてはネットで検索すると詳しい情報を得られるので割愛します。

お得な車か、安物買いの銭失いか。
その判断はどこを修復したかによります。
例えば車の側面をぶつけてフェンダーを交換した車なら、状況にもよりますが全く走行に支障がない場合が多いです。
事故車扱いではありますが、事故の影響が無い車なら無条件で安く車が買える事になります。

逆に悪影響が強く出るのは、クロスメンバーと言われる車全体を補強している支柱の様な部分です。
ここが加修、または交換が必要なほどのダメージを受けたのなら、それは車全体に影響が出る可能性が高いです。
最悪の場合、車全体が歪んでいてカニ走りしてしまう事も少なくないです。
そんな危ない車は1円の価値も無いどころか、私ならお金をもらっても乗りません。

そういう車でも一見キレイに修復していて、試乗でちょっと乗っただけでは分かりにくい事もあります。
しかし、「何となくハンドルが右に取られる」とか、「左に曲がる時だけハンドルが軽くなる」など危険な兆候が感じられます。

車というのは箱型ですから、一方から大きな衝撃を受ければ箱全体が歪んでしまいます。
歪んだ箱の状態で走れば、安定感は低下して、それは速度が出れば出るほど危険性が増します。
試乗で高速道路なんて乗らないでしょうから、分かりにくい速度で運転しても気が付きにくいのです。

話しを戻しますが、修復歴ありの車を買う際には、販売店からどの様な加修であったか詳しく聞く事が重要です。
そしてそれが危険でないものなのかは、あくまで購入者の判断です。
(販売店の方は無責任に大丈夫としか言わないので参考にはなりません。)

販売店が加修状況を把握してなかったり、ご自身に安全である判断が出来ない場合は、どんなに安くても買わない方が懸命です。

余計な事かもしれませんか、車は自分の命を預ける乗り物ですし、事故で他人を傷付ければ大変な事になります。
それは「安く買えた」代償としてはあまりに悲惨なものです。

ご判断は慎重になさった方がよいでしょう。