占い師の裏事情

占いには『ここまでは(占う上で)必要な情報なんだろうな』と相手が思ってくれるラインと、『ここから先はアンタが占ってくれなきゃダメじゃん』というラインがあるらしく、確かに【生年月日】【職業】などは、『占ってもらう上で提示しなければならない情報』として、見てもらう側も何の疑いもなく伝えますよね。

予約制でやっている占いは、当日までに時間がある為、予約の時に聞いた客の職業、例えばそれが保険業だったら、ネットで保険業界について徹底的に調べるそうです。
それをもとに「今、保険業界はこうですね」とか、「ちょっと不景気傾向にありますよね？」とか言って、事前に下調べした情報を、さも占いで当てているような見せ方をして、客を洗脳させて行くというか…
だから占い師は各業界の事についてかなり詳しいらしいです。

人が占いで聞きたがる事は、だいたいが【恋愛、仕事、家庭】の3つと決まっているらしく、突拍子も無い変わった事を尋ねられる事はまず無いとの事。
まぁ、そらそうですよね。だいたい人間が気になる事は、自分が幸せになれるか？成功するか？といった、自分の身の安全、安泰についてで、当然それは恋愛や仕事の事になるでしょう。

街で占い師をしている人を見ていて、客が全然いないのにどうやって生計を立てているのかな？と思ったらば、占い料金より、弟子…というのか、受講生というのか、占い師の卵から取るテキスト代や授業料で稼いでいるらしい。
占い師ってのはだいたいが占いオタクから始まるようで、「タロットってどういうふうに見るんですか？」「その水晶はどう占うんですか？」と聞いてくる客がいたら、(カモが来た！)となる。で、「興味ありますか？」「あなたは占い師に向いているかも知れません」などと勧誘をして、弟子にするらしいです。

占い好きな人って、占ってもらった事が当たると、「先生、当たりました！先生に言われた通りです！」と言って来るらしく、そんな事が繰り返されて行くうちに、それが占い師に取っての自信となり、過信となり、『自分は視えているんだ、自分には能力があるんだ』と錯覚するらしく、いわば【天狗】になってくるって事ですが、そうなるとズバッとはっきり言うようになるそうです(予測から断言に変わる)

「○○かも知れません」だと逃げ道があるから、ある意味、誰でも言える事だけど、「○○になる！」という断言は逃げ道が無いから、こうなるとメディアに取り上げられ、テレビに出て稼げるようになるらしい。
けど、ズバッと言うってのが売りで引っ張りだこになってる訳だから、1年、2年と月日が経つと「当たってないじゃないか、外れてるぞ！」となって、それで占い師のブームってだいたい2年くらいで終わり、消えて行くみたいです。

出ては消え、出ては消え、っていうのは、結局は断言しちゃうからだそうです。もともと人の未来がどうなるかなんて誰にも分かるはずないし、本人の生き様次第なのだから、そこへ「あなたはこうなる！」って断言すりゃ、そりゃ必ず「嘘じゃないか！」となる日が来るのは当然の事ですね。
要するに占い師もそれは覚悟の上でメディアに出てるんでしょう。ブームに乗ってる間に稼げるだけ稼げ！って事なんだろうと思います。

• 共感！3

• ウォッチリストに追加

回答制限

参加者締め切り