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昭和16年の日本のある家族の会話
通行人
15/03/29 00:45(最終更新日時)
正次郎(次男)「出来たか?」
節子(三女)「えぇ」
正次郎「すまんな」
母「ねぇ、これも一緒に持って行ったらどうだろう、お父さんのだけど」
正次郎「いいでしょう」
母「でも向こうはずいぶん寒いって言うし…」
正次郎「いや、要らんでしょう、寒いって言ったって知れたもんですよ」
母「でもお前、せっかく用意してあるんだもの」
正次郎「そうですか?じゃあ頂いて行きましょうか…すいません」
母「お前、切符の方はもういいの?」
正次郎「えぇ、もうちゃんと買ってあるんですよ。今度は大阪を通り越して天津まで行くんですからね(笑)」
母「ねぇ、気を付けてね、向こうはずいぶん気候が不順だって言うからね」
正次郎「大丈夫ですよ」
母「生水なんか飲むんじゃありませんよ?」
節子「まぁ、お兄様、子供みたい(笑)大丈夫よ、お母様」
母「体だけはくれぐれも頼みますよ?お願いしますよ?」
正次郎「大丈夫ですよ。それよりお母さんこそ気を付けて下さいよ、まぁ、当分お目にかかれないかも知れませんけど」
母「ねぇ、今度はいつ会えるかしら?今度みんなに集まってもらう時は、あたしがお寺さんに行く時かも知れないねぇ」
正次郎「そんなバカな事はありませんよ、心細いこと言っちゃいけませんよ。お母さんにはまだまだこれからも元気でいてもらわないと困りますよ(笑)」
母「そうだろうか」
正次郎「そうですよ、なぁおい」
節子「そうよ、お母様(笑)」
正次郎「それにいくら遠いって言ったって飛行機に乗ればすぐ帰って来られるんだし、ガタガタ汽車で帰って来るよりよっぽど早いくらいなもんですよ(笑)」
母「そうかい?」
正次郎「そんな心配要りませんよ。お母さん、お風呂入ってらっしゃい、後でゆっくりご飯食べましょう。さぁ、行ってらっしゃいよ」
母「じゃあ、忘れ物ないようにね…」
正次郎「えぇ」
母「節ちゃん、頼みますよ」
そう言って風呂場に行く母
節子「お母様、お兄様の事、ずいぶん心配してらっしゃるわ」
正次郎「うん…。あぁ、節子、それ取ってくれ」
節子「はい」
正次郎「なぁ節子、この間の話、もう忘れるんだな。諦めてくれ」
節子「…」
正次郎「向こうから話を持ってきながら親父が死んだからって急に断ってくるような縁談なら返ってまとまらない方がいいんだ。そんなバカなヤツの所に俺はお前をやりたくないね」
節子「…」(寂しそうに俯く)
正次郎「あんなヤツよりいい男はもっとたくさんいるさ…俺が探してやるよ。まぁ、色は少し黒いけど、ガッチリしてて親切で、見た所あまり綺麗じゃないけど、俺のようなのはどうだ?気に入らないか?(笑)」
節子「まぁ…お兄様ったら…(笑)」
正次郎「そうだ、それだ。その調子で笑ってろ。そんな事にくよくよするな(笑)」
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