自殺と遺族 どちらが正しいの

私は主さんの意見にも一理あると思います。

まず、生きるという事に関して確かな理由はないですよね。私たちは全員生んでくれと頼んで生まれてきた訳じゃありません。一方的に産み落とされて、名を付けられ、社会の中に組み込まれただけです。要するに、私たちは何の自己責任も及ばないとこから否応なく出発しています。

そこに生きなければいけない絶対的理由はありません。無論、他者が悲しむから生きなければならないというのは理由になりません。本来私たちに自殺を否定する理由は何もないのです。だから私たちは、理屈で自殺を止める事は出来ません。

他者が悲しむ、自分勝手、生きたくても生きられない人がいる、というのは、自殺する人は全部わかって自殺します。だから、ただ闇雲に生きる事を強要しても通じないと思いますね。ただしかし、あなたに死なれたくないから自殺しないでくれ…と言う事は出来ます。逆に言えば、周りの人間はそれしか言えません。それは相手の為ではなく自分の為です。自分が自殺されては嫌だから止める訳ですから。別にそれが悪いという訳ではありません。ただ周りの人間は、まずそこを自覚した方がいいと思いますね。その上で自殺を必死に止めようとすべきだと思います。

ただ、自殺したい人は最初から死にたい訳ではないです。最初から死にたいなら、何も悩む事なくさっさと生きる事を放棄してる筈ですから。悩み苦しむという事は、生きたいけど生き難いという事ですよね。ならば、そこを正直に身内なり周りに是非とも吐き出して頂きたいと、私は主さんに言いたいです。生きる事に確かな理由がない以上、自殺を否定する事も私たちには出来ませんが、辛さや苦しみの反対の幸福というのも、生きるという選択をした中にしかありません。

止まない雨はないです。事態というのは、必ず変わっていきます。今は辛いでしょうが、何とか耐え忍んで頂きたい。そして、生きていって頂きたいと切に願います。