宮川選手が、現代の生贄【いけにえ】に見えてきた…。 2018年12月10日・塚原夫妻のパワハラは無かったと発表されました。 「第三者委員会」の会見は一切無し

私には宮川選手の件だけではなく、最近のいろいろな事件は特定の人や権力者の問題ではなくて、日本人の性格そのままだと感じています。
権力があるからうやむやにされているのではなく、理屈がまるで通じないか、話自体に筋が通っていないんです。当然、騒ぎがあっても結果はほとんど理不尽なものばかりになります。
現代の生贄、という主さんの言葉にもまさに表れているとも言えますが、感情だけで物事をどうにかしようとしたってどうにもなりません。それは子どもの喧嘩と変わりません。何が起こったのか、それの何が問題なのか、そういったことをきちんと突き詰めていかない限り、建設的な結論などまぐれでしか出ません。
なのにそういう冷静な意見を出す人自体がこの国には少ないんですよ。すぐに弱い者いじめだ、権力者の陰謀だ、のように言って話を自分の理想的なものに無理やり合わせて話を終わらせようとする。
パワハラ、セクハラ、といった言葉ももはやそういう感情のアイコンとしてしか使われていないように感じます。短い言葉で言いやすいから多用されますが、多用されるうちに意味も意義もどんどんぼやけていって、みんな好き勝手な意味で叫んでいるだけ。
理屈が必ずしも正しいとも、必ず通るべきものでもありませんが、だからといって丸ごと投げ捨てていいものではありません。
私には当事者たちがやっている子どもの喧嘩と同レベルのことを、国民全体でやっているようにしか見えません。