今高校二年生です、 中学から部活で陸上の長距離をしています 高一の冬に怪我をして手術しました。 そして8ヶ月全く走れず毎日筋トレ、今も痛くなって、やめての

俺も中学・高校と長距離やってた。
と、言っても800と1500だから中距離か。
今、42歳だから相当昔の事だが、君と同じく俺も足をやってしまってな。
オグスートでしかも両足だ。
当時、一番ひどい時は歩行困難にもなって日常生活もままならない状態だった。
今もその後遺症は残っている。
ヒザの骨は突き出ていて、長時間曲げてると痛みが出て正座が出来ない足になったよ。

中学の時はエースで山口県大会で優勝、中国大会でもファイナリストだった。
当然高校では鳴り物入りで入部。
プライドが高くなって、生意気な自分だったなぁ(笑)

オグスートの発症は中学の終わり頃。
段々と痛みが激しくなり苦痛は想像を絶するものだったよ。
手術もしたがダメだった。
神経が骨に絡んでどうにもならない。
走るどころか歩くのもやっとだ。

それでも復帰したよ。
親、顧問、医者の大反対を押し切ってな。
自分のプライドと言うか、存在意義だったからな陸上は。

練習量も限界があり、すっかり三流選手になった。
悔しかったね。
泣いたよ。一人で便所の中で。
何度も何度も。
恥ずかしかったよ。
チームのみんなと走る事が。
落ちぶれた自分を晒すのが嫌だった。

それでも陸上は辞めなかった。
いや、辞めれる訳がないよ。
こんな目に遭っても、陸上が大好きなんだからな。

最後の大会は両足に痛み止めの注射を打って、アップもそこそこ。
ヒザから下の感覚がほぼ無かったからね。

結果は県大会予選落ち。
また泣いたよ。
悔し涙じゃないよ。
俺はよくやれた！もう悔いは無い！！って。

楽しかったな。
苦しい事ばっかりだったはずなのに、どうしてだろうね？

今の後遺症は辛いよ。
でも後悔したことなんて一度も無い。
あの時に、可能な限り全力を尽くした自分に偽りは無い。
それが今のプライドになってるよ。
仕事にも、私生活にもその経験は活きてるよ。

今の俺のヒザ下にある、異常発達して飛び出た骨。
これが勲章なんだ。
学生時代は憎くて仕方なかったのに、今は骨を撫でて昔を思い出す。

頑張れよ。君。
前向きになる必要は無いさ。
苦しんで苦しみ抜いて、精一杯戦いなよ。

戦うところは競技場だけじゃないぜ？
その毎日毎日が戦いなんだ。
その戦った経験が将来、君の心の支えになる。

その思いを、また次世代へ伝える親としての役割もあるんだよ。