どなたかこんなあたしを止めてください

正直に話します。

20代のころ、万引きが止められませんでした。お金に困っていたわけでもなく、かと言って本当に欲しいものを盗んでいたわけでもありません。そして正直に言います。罪悪感もありませんでした。

ある日、ついにその時が来ました。私は窃盗の現行犯で逮捕されました。

私をまともにしてくださった言葉。

君の心は腐っている。その心を洗い流すのは君自身しかいない。自分で腐らせたんだ。自分で洗え。

私は自分ではできない、と話すと、警察官はある人物を紹介してくれました。

その人のしたこと。
ずっと私の醜い言い訳や反発を聞いて、伝えてくれたこと。

自分自身に謝りなさい。傷つけ、汚し、醜い姿に変えてしまった自分に。今、自分と向き合っていかないと、次はもっと悲惨なことになる。

ダメだ。悪い。反省しろ。謝れ。誓え。贖罪しろ。二度とやらないと誓え。

そんな言葉をいくらぶつけられても何とも思わなかった自分。

難しいことはわからないとごまかしていた自分。

あれから数十年が立ちます。自分の心を汚す行いはなくなりました。

子供がとかお金がとか、あなたの行いには関係ないと思います。

醜くなってしまったと思う自分を例えば断酒を目的とするサークルなどで吐き出してみてください。
でも、断言します。人に言われても、あなたは変わりません。

自分を大切にして下さい。適度なお酒は罪ではないでしょう。人のものを盗んできた私なんかに比べれば。