哲学について。 例えばなんですが、殺人をしたくて仕方がない人がいたとして屋敷みたいなところに監禁して（本当に他人を殺さないように）好きなだけVRのようなもので

AVみたいなもので、自慰行為だけで満足すればいいけれど、現実的な欲求はそこでは満たされない訳だものね。その一線を越えさせない為の方法なのかもしれないけど、欲望って思考で増幅するから。もっともっとと色んな殺戮を欲求するようになるかもしれない。そうすると、その仮想現実だけで抑えられるかどうか、同じ共同体で暮らしてる私たちとしては心配よね。

憎しみとか怒りとか感情的な衝動で人を殺したいのであれば、その感情の原因を解決させれば殺意は無くなるけど、欲望は無くならないからね。無くならないのなら抑えるしかない訳で、その抑止力としてはその個人だけを何とかしようとしても無理があるわよね。いわゆる共同体の中で他人と関わってでしか私たちは生きられないとするなら、その他者との間で欲望を抑える関係性を築く必要も片一方ではあるよ。殺人はまさしく他者があっての行為だし、それは社会全体の問題にもなると思うよ。

仮想現実がどの程度生活の中に浸透してくるかわからないけど、下手すると仮想現実が本当の現実になっちゃう場合もあるのかなと。夢だって夢の中ではリアルな訳で、夢も仮想現実も戻るリアルがあるから区別がつくけど、もしかしたら仮想現実の中で仮想現実のまま人生を終えてしまうなんて事もあるのかもしれない。それを殺人抑止として利用するなら、その人の中での成長とか更正とか他者との繋がりとか生きる喜びとか、他の部分での幸福感を味わう術をなくすよね。

犯罪者の脳には欠陥があるという話もあるけど、仮にその脳をいじる事で犯罪行為を止める事が出来るなら、もう道徳も宗教もいらなくなる。それが良いのか悪いのかわからないけど、何かを克服したり乗り越えたりするという経験はなくなるよね。