朴槿恵の憂鬱~夏休みの作文(///ω///)♪~

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2014/08/11 08:10(更新日時)

201●年○月、北朝鮮が崩壊した。

この、悪夢のような報に接し、朴槿恵の顔からは血の気が引いた。今この瞬間、自国民の半数にも及ぶ数もの飢民を自分が抱え込んだ事を、彼女は知ったのである。




14/08/11 08:10 追記
続きはミクル小説板にて
(///ω///)♪

No.2125374 (悩み投稿日時)

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No.1

国家に見捨てられた北の人々の塊は、かつて国境であった38度線非武装地帯に押し寄せ、到達し、そして四キロにわたる地雷原をやすやすと越え始めた。

No.2

韓国内の幹線道路は、なけなしの家財道具を手に行進する、数百万の元北朝鮮人民たちで溢れかえった。

No.3

真っ先に緊急援助を表明したのは、日本であった。関係がギクシャクしているとはいえ、隣国の危機に際してさしあたっての緊急支援を表明するのは、特段不自然なことではない。

No.4

大統領室に、国務委員たちが召集された。
「日本が援助を(してくれると)申し出てきましたな。」

「ああ。受け入れてやるのも、優しさかもな。」

「左様。ここは閣下、朝鮮民族の慈悲を見せてやってはいかがでしょう。」

No.5

つまり、今にも喉から手が出そうだった。

彼らは、ムズムズしながら、この室の主の顔を見つめた。



No.6

しばしの沈黙の後、大韓民国大統領は、唸るように口を開けた。

「まだ…」

そして、喉の奥から絞り出すように続けた。「まだ、日本は歴史問題について、一言の謝罪もしていないわ!断るのよ!」

No.7

大統領室は凍りついた。

朝鮮戦争以来の国家最大の危機に瀕して、この元首が持ち出したのは70年前の出来事であった。

No.8

彼女の拒絶は、日本に対する憎悪からだけではなかった。

勝算があったのだ。朴槿恵は、習近平に援助を求めた。

さし急ぎの米を、100万tでいい。なんとか都合をつけてくれないか。

No.9

しかし習の返答は冷たい拒絶であった。

彼は「100万t」よりも「さし急ぎの」という言葉が、より重要であることを知っていたのだ。

No.10

一回こっきりの援助で、何とかなる問題であろうはずがない。

流民と化した腹ペコの旧北朝鮮人民は、韓国民の半数にものぼるのだ。

No.11

こいつらを食わせるコスト感は身に染みてわかっている。

これまで何年にも渡り、毎年50万トンもの米と原油を無償援助してきたのだ。

No.12

今までは、北朝鮮に、西側陣営との緩衝材としての価値を見いだして、何とか最低限の援助をしてきた。

しかし今や、新韓国民と化したこの飢民の群れを食わせ続ける利益は、どう考えても習近平には見当たらなかった。

No.13

そもそもである。2015年に理財商品がデフォルトに陥ったのをきっかけに、この国の経済は壊滅的打撃をうけていたし、ウイグルの独立戦争に端を発した、各地で頻発するテロは、共産党支配をぐらぐらと揺るがせていた。


政治的にも経済的にも、習近平共産中国に、韓国を援助する余裕は、物理的に無かったのだ。


No.14

習近平のこの拒絶に、朴槿恵は地団駄を踏んだ。

中国とは、あれほど友好的な関係を築いてきたのに!

しかし思うに、朝鮮は歴史上何度も冷酷な仕打ちを、この宗主国から受けてきたのだ。

No.15

「歴史に真摯に向き合わない者に未来はない」。

朴槿恵の脳裏に浮かんだのは、皮肉にもこの言葉であった。

No.16

韓国国内には、70日分の食料備蓄しかない。

なんとかしなければ…。

参考までに、北朝鮮の崩壊に備え、韓国には70日分の食料備蓄があるとされるが、この制度は奇しくも彼女の父親である朴正熙が策定した計画による。


No.17

ソウル中の小中高等学校が、臨時休校になり、校庭はテント村と化した。

粥が炊かれ、浴場が仮設された。

運良くここまでたどり着いた飢民は安息を覚え、疲れきった体をテントに横たえた。

No.18

しかし、これが応急手当に過ぎない事など、朴槿恵にはよく分かっていた。

大量の飢えた同胞は、今この瞬間も続々と38度線を越えつづけているのだ。

No.19

翌日にはどこの学校でも飢民の数は激増し、テントと食料が不足した。


食料備蓄は70日分など無かったのだ。

数字と実態は、かけ離れていた。そう、この国によくあるように、である。

No.20

食料の配給が不足していることを知った飢民たちは、今度は学校の壁を越えてソウルの街へと溢れだした。
人民は、初めて見るソウルに目を見張った。

スーパーマーケットやコンビニエンスストアの棚には、パンや缶詰めから飲料、粉ミルクに酒や、そしてあのチョコパイまでぎっしりと詰まっているのだ!

彼らは購入を試みた。


No.21

しかし、金日成が印刷された紙屑などで購入できる商品は、皆無だった。

彼等がきのうまで紙幣と信じて生きてきた、その紙で手に入れることが出来たのは、南朝鮮同胞の冷笑だけであった。

No.22

元「地上の楽園」の住民たちは、今、自分たちが侮蔑の対象になっている事を知った。

No.23

人民は、対価なしで商品を購入し始めた。つまり強奪を始めた。

南朝鮮人たちの、見下すような(現に見下していたのだが)薄笑いには我慢ならなかったし、なにより、テントには栄養失調の妻子が、食料を待っているのだ。

No.24

商品を持ち出す彼らを、あわてて店員は咎めた。

しかし相手はこれまで数十年と銃口で小突かれ、銃床で殴打され続けた元北朝鮮人民である。

丸腰の制止など何の抑止にもならなかった。


つづく

No.25

勿論、この強奪者のうちの何人かは、現行犯で逮捕された。

しかし、彼らが不運だったかというと、それは疑問だ。

拘置所では拷問もなく、ただ裁判を待っているだけで栄養価の高い三食にありつけるのだ!

逮捕。それは高級ホテルへの招待状のようなものであった。

No.26

ソウル近郊の拘置所と留置所、そして刑務所は、一週間を待たずに定員をこえた。

No.27

むろん38度線以北にも、韓国政府によって多くの配給所が設置された。

しかし、この天国のような南朝鮮の状況が知れわたると、歩ける者の全ては南を目指した。

No.28

ソウルの社会生活は、恐慌をきたした。

食料を含む日用品の購入にも甚大な支障が出始めた。

食料の奪い合いが始まった。

No.29

韓国内に「38度線を封鎖すべし」という世論が巻き起こった。

しかし、それが実現不能な絵空事だということを朴槿恵は知っていた。

どうやって移動を留まらせるのか。まさか、同胞に銃口を向けるのか。

出来っこない話だ。

No.30

人民の中に集団が生まれ始めた。

徒党を組んで彼らは、シャッターをこじ開けて破壊した商店から品物を奪い、それが無くなった事を知ると、今度は、一般家庭に入り込み、その欲望を備蓄食料と女性とにぶつけた。

No.31

つまり、ソウルは地獄と化した。



No.32

38度線が無くなったら

南では支えきれない
難民は日本へやってくる

とんでもない
酷いことになる

今回
桝添がトンデモないことを約束してきた
クソ都民

No.33

統一すれども韓国主導の統一などありえない

北のプライドは高いよ。

No.34

全米各地の韓国ロビーストたちは、賢明にも、その目的を慰安婦像建設から食料援助要請へと変更した。

しかし、米国から引き出せた援助は限定的なものにすぎなかった。

つづく

No.35

普段韓国系米国人から献金を受けている議員も、さすがに頭を抱えた。

つづく

No.36

「極東の飢民2400万人を食わせる財政負担というのはね。売春婦…、あ、いや失礼。慰安婦像ひとつこしらえるのとは、訳が違うのだよ。」

つづく

No.37

その通りであった。米国サイドからしてみれば、そこまでして韓国を援助する積極的な理由が見当たらないのだ。

つづく

No.38

韓国内にはさほど大した産業技術があるわけでもなし、軍事的にも、極東における自国のプレゼンスは、もともと日本が担っている。
つづく

No.39

北朝鮮の資源開発には興味があったが、それは混乱が終息してからゆっくり乗り出せばいい。


つづく

No.40

勿論、早いうちに救いの手を差しのべることで、恩を売っておく選択肢も無くはなかった。

つづく

No.41

しかし、これまで膨大な援助をしながら、その恩を仇で返された日本の失敗を見るに、対韓援助は帳尻が合わないことは、明白であった。

つづく

No.42

騒乱は全国に広がった。中央日報は、「暴徒は今後策定される法により、厳正に処罰する!」との大統領コメントを掲載した。

つづく

No.43

因みに、この大統領コメントは誤訳ではない。韓国は地球上で唯一、事後法を遡及させることができる法治国家なのだ。


つづく

No.44

秘書官が、大統領執務室をノックした。

「閣下、露国大統領閣下から伝言でございます。」

「何。マッチョのKGBがなんですって?」。朴槿恵は、プーチンを嫌いであった。

つづく

No.45

「で、マッチョが何?仁川港と引き換えに、飢民をシベリアにでも受け入れてくれるって?」。

大統領として不謹慎とも思える戯言であったが、こんなことでも言っていない限り、彼女は自身の平静を保っていられなかった。

No.46

しかし、秘書官の反応は意外なものであった。

きょとんとした彼から、笑いの代わりに出てきたのは、驚きの言葉であった。

「閣下・・・。なぜお分かりになったので・・・。」

朴槿恵は深くため息をついた。


つづく

No.47

彼女の悩みは終わらなかった。

毎日、大統領付前で狂ったようなデモが繰り広げられた。

デモ隊は、何やらにガソリンをかけて火をつけ、奇声を発し、こちらに向けて玉子を投げた。

No.48

この国の国民は、危機に瀕すると、団結するのではなく、攻撃対象を見つけて牙をむくのだ。


No.49

窓外を見下ろしながら、朴槿恵はつぶやいた。

「刈り上げの子豚ちゃんは、今頃スイスあたりでバカンスかしら、秘書官?」


「は。閣下。スイスには金一族の数百億にも上る資産が蓄えられていますから、おそらくその通りかと。」

No.50

「そ。じゃあ、子豚ちゃんに伝えて。」

「…、は、はい。」

「KCIAは地獄の果てまで追い詰めて、あんたを切り刻んでクッパの出汁にしてやるってね!!」

当然の怒りである。


つづく

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