朴槿恵の憂鬱~夏休みの作文(///ω///)♪~
201●年○月、北朝鮮が崩壊した。
この、悪夢のような報に接し、朴槿恵の顔からは血の気が引いた。今この瞬間、自国民の半数にも及ぶ数もの飢民を自分が抱え込んだ事を、彼女は知ったのである。
14/08/11 08:10 追記
続きはミクル小説板にて
(///ω///)♪
新しい回答の受付は終了しました
大統領室に、国務委員たちが召集された。
「日本が援助を(してくれると)申し出てきましたな。」
「ああ。受け入れてやるのも、優しさかもな。」
「左様。ここは閣下、朝鮮民族の慈悲を見せてやってはいかがでしょう。」
今までは、北朝鮮に、西側陣営との緩衝材としての価値を見いだして、何とか最低限の援助をしてきた。
しかし今や、新韓国民と化したこの飢民の群れを食わせ続ける利益は、どう考えても習近平には見当たらなかった。
そもそもである。2015年に理財商品がデフォルトに陥ったのをきっかけに、この国の経済は壊滅的打撃をうけていたし、ウイグルの独立戦争に端を発した、各地で頻発するテロは、共産党支配をぐらぐらと揺るがせていた。
政治的にも経済的にも、習近平共産中国に、韓国を援助する余裕は、物理的に無かったのだ。
韓国国内には、70日分の食料備蓄しかない。
なんとかしなければ…。
参考までに、北朝鮮の崩壊に備え、韓国には70日分の食料備蓄があるとされるが、この制度は奇しくも彼女の父親である朴正熙が策定した計画による。
食料の配給が不足していることを知った飢民たちは、今度は学校の壁を越えてソウルの街へと溢れだした。
人民は、初めて見るソウルに目を見張った。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアの棚には、パンや缶詰めから飲料、粉ミルクに酒や、そしてあのチョコパイまでぎっしりと詰まっているのだ!
彼らは購入を試みた。
人民は、対価なしで商品を購入し始めた。つまり強奪を始めた。
南朝鮮人たちの、見下すような(現に見下していたのだが)薄笑いには我慢ならなかったし、なにより、テントには栄養失調の妻子が、食料を待っているのだ。
勿論、この強奪者のうちの何人かは、現行犯で逮捕された。
しかし、彼らが不運だったかというと、それは疑問だ。
拘置所では拷問もなく、ただ裁判を待っているだけで栄養価の高い三食にありつけるのだ!
逮捕。それは高級ホテルへの招待状のようなものであった。
韓国内に「38度線を封鎖すべし」という世論が巻き起こった。
しかし、それが実現不能な絵空事だということを朴槿恵は知っていた。
どうやって移動を留まらせるのか。まさか、同胞に銃口を向けるのか。
出来っこない話だ。
人民の中に集団が生まれ始めた。
徒党を組んで彼らは、シャッターをこじ開けて破壊した商店から品物を奪い、それが無くなった事を知ると、今度は、一般家庭に入り込み、その欲望を備蓄食料と女性とにぶつけた。
「で、マッチョが何?仁川港と引き換えに、飢民をシベリアにでも受け入れてくれるって?」。
大統領として不謹慎とも思える戯言であったが、こんなことでも言っていない限り、彼女は自身の平静を保っていられなかった。
しかし、秘書官の反応は意外なものであった。
きょとんとした彼から、笑いの代わりに出てきたのは、驚きの言葉であった。
「閣下・・・。なぜお分かりになったので・・・。」
朴槿恵は深くため息をついた。
つづく
窓外を見下ろしながら、朴槿恵はつぶやいた。
「刈り上げの子豚ちゃんは、今頃スイスあたりでバカンスかしら、秘書官?」
「は。閣下。スイスには金一族の数百億にも上る資産が蓄えられていますから、おそらくその通りかと。」
新しい回答の受付は終了しました
おしゃべり掲示板の悩み一覧
注目の話題
お悩み解決掲示板 板一覧