【サラリーマンAの呟き】

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2015/04/06 08:42(更新日時)

週末の夜…店内はサラリーマン連れでごった返していた

「らっしゃい!」店員が威勢良く声を掛ける

店内を見渡すと、カウンター席の奥にB男がいた

「A男!」
俺に気付いたB男が声を掛けてきた

「よぉ、待った?」

「いや、俺も今来たばっかだよ」

「そっか」

「久しぶりだな、元気でやってるか?」

「別に…普通さ…」

「生でいいか?」

「あぁ」

B男が生ビールと、焼き鳥を頼んでくれた

「悪りぃな、急に呼び出しちまって…。もう忙しくて参るよ、そっちは?」

「あぁ、俺も毎日毎日残業で、アパートには寝に帰るだけって感じだよ」

「そうか…お互い同じだな」

「で?今日は何?どうした?」

「あぁ、いや、実はよ、今度結婚する事になってさ…A男には言っとこうと思って…」

「うそ、マジか…!え、あの美容師がどうのこうのって言ってた子?」

「違えーよ、美容師の話すんな!」

「そっかー、結婚かぁ…。せがまれたのか?(笑)」

「そんなんじゃねーけど…まぁ、確かにそれもあるけどよ(笑)いつまでも独身でいらんねーべ」

「そっか…お前もとうとう腹くくったか…」

「俺らもう28だぜ?男ならいつか通らなきゃならない道だよ」

「まぁな…」

「それにしてもよ、お前とは中1の時からの付き合いだから、もう15年になるんだな…長えーよな」

「覚えてるか?中3の時、俺んちで泊まり込みでゲーム対戦、一晩中やったの(笑)」

「あぁ、覚えてるよ…あん時はゲームきちがいだったな(笑)サラリーマンにはなりたくねぇ、毎日通勤ラッシュにまみれて、くたびれた顔してよ…あんなんにはなりたくねぇって言いながらな…高校受験目前にしてよ(笑)」

「それが今や二人とも見事にくたびれたサラリーマンになっちまって…」

「まぁな…人生なんてそんなもんだろ(笑)」

「なぁB男、お前…まだやってるか?ゲーム…」

「いや、今はもう全然やってねぇよ、仕事で疲れて、帰ったらすぐ寝ちまうもん」

「そっか…」


B男と俺は二時間ほど語り明かした

「じゃあまたな」

「あぁ、招待状送るわ!じゃあな!」

そう言って俺はB男と別れた


帰りの電車中は、サラリーマンや酔っぱらいのおっさんで混雑していた

サラリーマンにはなりたくねぇと豪語していたあの頃の自分は、今の俺を見て笑ってるだろう

『何だ、結局はそのサラリーマンとやらになってんじゃねぇか(笑)』ってね…

そして近い将来、結婚して、子供が出来て、そこらにいる普通のおっちゃんになって…

結局、人生なんてそんなものかも知れない…

多くの凡人はそこに行き着くんだろう

何だかえらく疲れた…

今週は月曜から出張して、会議会議の連続で…目まぐるしかった

早く帰って寝よう


No.2203209 (悩み投稿日時)

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No.1

そうかなぁ。
私は、自分次第で幾らでもドラマチックな人生が送れると思うけど。
死んだ魚の目をしたサラリーマンになるのが、普通なんて違っていると思う。

No.2

【いいねえ~】をひとつ入れといてやろう。

No.3

サラリーマン安定してていいじゃん
厚生年金の人と結婚したいし 笑
頑張れ〜☆

No.4

サラリーマンになって、普通に結婚して、っていう人生って意外にハードル高いですよ
それが出来ずに苦しんでいる人はたくさんいますしね👍

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