紀夫(ノリオ)「『母親の期待が尋常じゃなかった、辛かった』って、よし子さん、言っ…
紀夫(ノリオ)「『母親の期待が尋常じゃなかった、辛かった』って、よし子さん、言ってた」
和枝(カズエ)「大袈裟なのよ、よし子は。親なら誰だって子供に期待するわ」
紀夫「『どうして和枝さんのように明るく素直になれないの?どうして先生に好かれないの?』って、何かにつけて君と比較されたんだって」
和枝「おばさんがそんな事を?」
紀夫「あぁ」
和枝「嘘よ。そりゃおばさんも母親として厳しい事を言う事もあったのかも知れないけど、それはよし子に非があったからだろうし、教育、躾の一環でしょう?あの人はね、昔から悲観的で、すぐそういうふうに愚痴るのよ」
紀夫「そうかな。少なくとも君と比較して、ここがダメだ、あれがダメだって否定するのは違うんじゃないのかな」
和枝「それはそうだけど、でもその話だってどこまで本当の話か分からないわ。本当におばさんがそんな事をよし子に言ったのかどうか」
紀夫「よし子さん、お母さんから『あんたじゃなくて、和枝さんがあたしの子供だったらな・・・』って言われた事があるんだって。それを言われた時、決心したって。私はこの人を捨ててやるって」
和枝「そんな・・・」
紀夫「よし子さんは確かに意地っ張りで、突っかかってくる事も多いけど、でも、僕には彼女の気持ちが分かるんだ。仕事で成功して、母親を見返してやるんだっていうね・・・」
和枝「だけど母親は母親じゃないの。自分を産んでくれた、たった一人の・・・。よし子の気持ちは分かるけど、親にそんな反抗をするもんじゃないわ」
紀夫「・・・」
和枝「とにかくよし子にもう一度話をしてみる。私の言う事をどこまで聞いてくれるかは分からないけど。やっぱりこのまま放っておけないけらね」
紀夫「うん。よし子さん、意地を張ってるだけなんだよ。本当は寂しいんだ」
和枝「それだけ弱い人間って事よ。素直じゃないってのは、損する事はあっても得する事は何もないのに」
紀夫「自分でもどうにもならないんだと思う」
和枝「そうでしょうね。本当に厄介な人よ」
紀夫「僕も気にはかけてるけど、和枝も暇だったらよし子の相手をしてあげてね」
和枝「あたしは面倒見係じゃないっつーの」
紀夫「いや、お前はアイツのお世話係をすべきよ」
和枝「金くれんならやるけど、無賃ではやってらんないよ」
紀夫「和枝がめつい」
和枝「やっぱり面倒臭いからよし子とは会わない」
紀夫「コロナだしな」
和枝「コロナじゃなかったとしても他人の面倒なんか見てらんないよ。子供じゃあるまいし」
紀夫「じゃあお駄賃をよこすようによし子に言ってみたら」
和枝「あの女がそんなもんくれるわけないわよ」
紀夫「そうが」
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低収入のブサイク親父が「若くて可愛い子と付き合いたい思って何が悪い!?」と訴えて、「悪くないですよ!私の知り合いで低収入のブサイク男性がいますが、20歳の美人と結婚して、幸せに暮らせてる人がいますよ!」なんて言うヤツはまずいないけど、男女逆だと虚偽話をしてまで応援者が現れるってのがね。白馬の王子様の出現を夢見る女の執念たるや・・・って事なんだろうな。
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