そもそもが日本と生活のシステム自体が違う。
南北のアメリカや欧州などの人種差別が激しくて、経済格差が日本と比較にならないくらいひどい地域は、貧困層が住む街全体がスラム化する。
アメリカはスラム街の整理に躍起になってた次期はあるけど、あまり改善には至ってないし、欧州は難民問題が直撃してスラム街が激増した。

質問内容に話を戻すと、スラム街に住んでいる人達の大部分は、スラム街からあまり出ない。
出ないと言うより、行くところが無いというのが実情だから。

スラム街の住人が富裕層の住む街で働くのは、ほんの一部の人達だ。
大部分はスラム街で生まれ、スラム街で生涯を終える。
だから車を持つ必要性はあまり無く、それ以上に購入したり維持したりするお金も無い。

特に警察すらあまり立ち入れない様な流民のスラム街では、車なんてものがあればすぐに盗まれてお金に変えられてしまう。
それか地元のギャングに没収されて、本人の目の前で堂々と使われたりもする。

これが漫画の世界だけだと思ってるのは大きな間違い。
本当にそういう地域は各所に点在している。

自分もアメリカを数ヶ所、それに欧州ではパリ、ローマ、ルクセンブルグに仕事の関係で住んだ事はあるが、地元民の自分達ですら近くにあるスラム街には近付けない。

よく道に迷った観光客が歩いてスラム街を横断しようとするところを「ストップ！ノー！ノー！！」と慌てて止める事は年に何度もあった。

無知な観光客が護衛も護身も無しにスラム街を通る事は自殺行為だ。
スラム街の更に底辺にいる人間達はその日に食べるものすら無いから、自分達が生きる為に平気で犯罪をする。
彼らに取っては生きるのは権利だし、そうするしか生きれないから犯罪行為も正義とすら考えている。

世界各国の裕福層の人達とは、彼らの価値観や思考はまるで違う。
それほどの貧困層が車を所有するのは夢であるか、それとも他人から奪うかの2択だろう。