刑が重すぎるとどうなるか？
これは既に世界で答えが出ているよ。

刑罰が重いとされてる中東の数ヵ国では、日本の様に小さな犯罪は少ない。
そういう国は、主に宗教的観点でコソ泥や寸着詐欺などでも非常に重い刑罰が課される。

例えば、コソ泥なんかは「悪いのは神に支える身である本人ではなく、物を盗んだ手が悪い」という理屈で、手首を切り落とされてしまう国も未だにある。(特にイスラム圏)

また神の教え(古い考え)に背いた行為として、ムチ打ちの刑が有名ではあるが、日本人が考える一般的なムチ打ちとは違う。
ものすごく太いムチで背中の肉が削がれるほど強烈に打たれる。
一発で意識を失うこともザラで、無理やり意識を戻されて繰り返し打たれる。
表立って発表される事はないが、ムチ打ちの刑を受けた人の多くは死亡する。
背中の肉が削がれて骨まで見える状態になり、そこから雑菌が入って高熱が出て死亡するらしい。
それで死んでもあくまで刑死ではなく、病死扱いとなる。

この様に刑罰が重すぎると軽犯罪は激減するが、代わりに思想犯が増えてしまう。
所謂、テロリスト。

捕まれば確実に殺されるから、自分の命を掛けてまで犯罪行為(テロ)を行う者が増えてしまう。
国家に反抗して軍隊の様な組織を作ったり、始めから自分の命を捨てる覚悟がある自爆テロなどが横行する。

刑罰のバランスは難しい。
刑を重くすればそれが平和につながる訳ではないのは、既に世界で答えが出ている。

犯罪者達に取っては、「刑を重くする＝抑圧の大きさ」であるから、その反動で犯罪の規模が大きくなるのは人間的な心理と言える。