私は橋の上から飛び降りることをずっと考えてました。ただ、その橋は極めて険しい場所…

私は橋の上から飛び降りることをずっと考えてました。ただ、その橋は極めて険しい場所にあり、たどり着くことが困難なのです。自転車も車もない私は仕方なく、徒歩でその場所へ向かいましたわけ。仕事終わりで、所持金もろくになく、朝から殆ど何も食べてない状態で私はひたすら歩いた。
山の上にある迷路のような住宅街をひたすらグルグル周り、何度も坂道を昇ったり降りたりして、犬に吠えられ、奇異な目で見られ、墓地へ入り、、結局たどり着けなかった。私は死ねなかった。しかも迷子になって、家とは全然違う方向へ出た。ああ、神様！と私は心の中で泣いた。死ねないなら明日も生きなければならない。仕事に行かなければならない。所持金は200円ちょっと。これを使えば明日のバス代がなくなる。だから私は４時間近く彷徨った。

私は首吊りを考えた。ズボンの紐や、ベルトが誂え向きだと思った。深夜の公園で首を吊ろうと思った。でも無理だったんだ。
帰ったら死んだように眠った。
翌朝は早かった。


続く

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