なんで自分が生きているのか考えた事ありますか？ずっとこれがわからないのです。

生きたいという衝動は、生物的な本能でしょうね。

痛みや恐怖心などは、死を避ける為の機能だと思います。「自分」という自我意識が何を考えていようと、肉体は細胞レベルで、ただ生きよう生きようとしてるだけです。

じゃあ何故生きなければならないのか？という疑問は、何故自分が存在するのか？何故この世があるのか？という疑問と繋がりますから、それは人知で知る事は不可能な疑問です。

だから私たちは皆、生きる土台がなく生きてます。生きる土台があれば、どんな境遇に生まれても、何があっても、そこに意味や理由があると知ってる訳ですから、何も悩まずにその土台を踏んで生きていけますが、現実はそうはいきませんね。だからスピリチュアルが流行り、自殺をするのだと思います。つまり、答えを欲する者と、答えがない者との違いだけで、その根底は一緒だと思います。

生きる事に意味がないというのは、意味を知る術がないという意味です。井の中の蛙が井の中で一生懸命自分とは何か？と考えても、自分が井の中の蛙だという事すらわからないのと同じように、どんな説もどんな言葉もどんな答えも、所詮は井の中で考えた答えでしかなく、真実を知った訳ではありません。頭が悪いとか、知識がないとか、超越した能力がないとか関係なく、原理的にわからないのです。

私は、それをきちんと認めた方がいいと思います。何故生きるのか答えがない以上、生きなければならない理由もありません。だから、あとは生まれて生きてるこの現実を、引き受けるか引き受けないかだけですね。

主さんの質問に答える事は出来ませんが、私は、主さんのその疑問は正しいと言いたいです。寧ろその疑問にこそ意味があると思います。何故なら、意味というのは、意味がないこの世の中で、生きる事を引き受けた時に、初めて発生するものだからです。つまり、生きる理由も、生きる意味も、自分で決めて、自分で作ってくものだという事ですね。

働く理由も、何かを好きになる理由も、何かをする理由も、生きる事を引き受けて、自分がどう生きるか？というとこから決めてくものと思います。