死刑反対！それはいかなる理由があってもだ

死刑の実効に疑問を感じないでもない犯罪(『死刑になりたいから人を殺した』等と供述する犯罪人が存在する)は稀に見ますが、死刑制度が重大犯罪の抑止力の一翼を担っているのも紛れもない事実でしょう。

刑務所は更正施設だ、とするのが現代法社会の原則なので、更正可能性の極めて低い重罪を犯した場合の刑罰は死刑以外に確立出来ていないのが世界的な現状です。
終身刑は本来、政治犯や知能犯を長期拘留するための方策であって死刑を廃した代わりになる刑罰ではありません。

死刑の実施に反対な心情は分かりますが、人間が人間を裁くのはオカシイ…という感情論を先行させて制度に反対するということは、結果として重罪を犯しても裁けない常況(刑務所に入れたらＯＫでしょ☆お仕舞い)を作出・放置する結果をも招きます。

死刑の実施だけでなく死刑制度にも反対するなら、先ずは冤罪防止のために取られるべき政策を実施させる方法について論じた上でなくては説得力がありません。