なんか、八方塞がりです。 わたしは、父と似てると 気付きました。 …

なんか、八方塞がりです。

わたしは、父と似てると
気付きました。

仕事と家庭を、良い感じに
手を抜けない。

父は、叩き上げから
京大、東大出もいる会社で、
役員の中でも最上位まで
昇進しました。

その会社に、同級生が入社
しましたが、うちの父を優しくて
素晴らしい人だと絶賛してました。

だけど、わたしは家庭での
父を知っています。

亭主関白で、家庭では
ワガママばかり。
酔っ払うと夜半過ぎに
子供部屋のドアを思い切り
ぶっ叩き、出てこないと
｢開けないと叩き壊すぞっ！｣と
脅して来て開けないと
文字通り叩き壊して
入って来ました。

そんな父が嫌で仕方無かったけど、
仕事の方は尊敬していたから
同じ職種を選んで同じ様に
出世コースに乗りました。

だけど、課長になり
部長を目前にした時に
ふと、気付いた。

父と同じ様な事を家族に
やりそうな事に。

気付いて、父とは違い
家庭でも頑張ろうとしましたが
上手くいかなかった。

結果的に、出世コースから
ドロップアウト。

今は悠々自適に、
休職して、先月からは無給です。

父とは違い、家庭を大事にした
おかげで、家族からは
重宝されています。

だけど、ふと思います。

どちかが正解なのか？と。

今の社会的な動きからすると、
社会としては父の様な人材を
求められると思います。

わたしは、妻と娘の2人には
求められてますが、
社会としては用無しでしょう。

父は、同級生も含めて、
数万人の社員に求められてました。

わたしも、社会としては
父を尊敬してます。

だから、社会人として
父は正しいと思ってしまいます。

だけど、ふと思うのです。

どちらが正解なのか？
どちらも間違いなのか？

わたしも、まだ働かなきゃだから
定年までは苦労すると
思います。

まだ復帰は出来ますが、
会社に戻れば、元エリート社員
として昔とのギャップに
苦しむのは間違い無い。

程よい人生を歩んでいる人が
大半でしょうが、
わたしも父も全力でやってしまった。

父は、母を定年間近で
亡くしました。

母の死期が近くなると
びっくりするくらいに方向転換。

仕事を捨て、母の看護に専念。
半年ほどの看護の後、
母は、、、。

父は定年退職後は
母とファーストクラスで世界旅行を
するのが夢でした。

子供たちにも、遺産は
残さないと言い切っていました。

子供たちは、父に借りを
作りたく無いから
｢どうぞご自由に。｣と異口同音。

父の面倒を見ていた大変だった母に
良い思いをさせてあげれるなら
遺産が数十億円だろうと
いらないってのが本音です。

だけど、母は数回は
豪華海外旅行に父と行きましたが
それも、父の為だったんじゃないかな。

ともかく、父は
半分も使ってない気がする。

父は、今は田舎で
好きだった畑を耕していて
まあまあ元気そう。

元から、自分で何でも出来る人だから
味噌汁とか自炊も、しっかり
出来てて、まだまだ生きそう。

だけど、父は幸せなのかな？

最愛の妻に先立たれて、
もう20年以上になりました。

あんなに頑張って仕事してたのに。

幸い兄が、若い時に遊んで
貯金がゼロで親と暮らしています。

だけど、正解って何だろ？

やっぱ、
｢能ある鷹は爪を隠す｣
なのかな？

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