【ASDとADHD】 ⭕「ASD（自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群・…

【ASDとADHD】

⭕「ASD（自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群・広汎性発達障害）」

⭕「ADHD（注意欠如多動症）」

ASDとADHDは併発・合併することがある。

〇ASDの特徴

・社会性の難しさ 
相手の気持ちをすぐに読めない。新しい環境は苦手。自分視点だけの思い込みが多く、空気が読めない。

・表現の難しさ
すぐに言葉が出ない。言葉の定義が狭く周囲とのやりとりがずれやすい。コミュニケーションが苦手。

・こだわりの強さ 
好き嫌いが極端。自分のルールを曲げられない。ルーティン通りにしないと不安になる。

〇ADHDの特徴

・ADHDは注意関心が散漫。身体の多動が見られたる。大人になると多動性は収まる。注意欠如の部分のみが残ることが多い。

・不注意優勢型
物をなくす。ミスが多い、気が散りやすい、過集中で切り替えが難しい、段取り良くできない。

・多動 / 衝動性優勢型
思いつくとすぐに行動する。順番を待てない。人の発言に割り込む一方的に喋る。

〇職場での違い

ASDは繰り返しの作業など規則性のある仕事を好む。作業の一部分にこだわって熱中しやすい傾向がある。一方で、アイデアを提案することや優先順位を付けて計画を立てることに苦手意識を持つ。

人の表情や言葉のニュアンスから感情を汲み取ることが困難なため、職場の人間関係に悩む。

ADHDは不注意や衝動性によるケアレスミスが目立つ。面倒だと感じたことや苦手な仕事を後回しにしてしまい、期限に間に合わなくなる。

計画的なタスク管理や、同じ作業を継続的に繰り返す作業に苦手意識を持つ。

〇集中力の違い

ASDのは興味があるものや好きなことに対するこだわりが強いために、特定の物事に集中して取り組み続ける。同じ作業や行動を繰り返すことに安心感を覚え、ルーティン的に続けやすいことや規則性のあるものに対して特に高い集中力を発揮する。

ADHDは強い関心のあることには非常に集中するが飽きるのも早い。興味の対象が次々と移り変わっていく。そのため一つのことに集中し続けることを苦手とする。

〇対人関係に関する違い

ASDは他人の気持ちを汲み取ることが苦手。場違いな発言や失礼な態度によって不本意に相手を怒らせてしまう。

人との適度な距離感がつかめず関係性が深まらない。あるいは反対に馴れ馴れしすぎて警戒されてしまう。会話の細かいニュアンスや行間を読み取ることが難しい。

ADHDは遅刻やうっかりミスなど忘れっぽい特性により人を怒らせてしまう。衝動性が抑えられずに一方的に話し続けてしまう。相手が話しているときについ遮ってしゃべり出してしまう。適切なコミュニケーションが取れないために関係構築が困難になる。

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