私はハタチの頃は夜間、出身地ではない田舎のジャズバーで働いていました。
薄々想像できるかも知れませんが、客層は平均60代くらい。
飲食業界の仲間と言ってもゴリゴリの縦社会バーテンダー達だけで、ついて行くのに必死。

まあお客さんで同年代がいないかと言われるとゼロではありませんが、
ジャズ聞きに一人や二人で来る若い男性なんてまずいないですね、
キャバクラより安く若い女の子に接客してもらえるみたいな感覚の人か、
バーに縁がなさ過ぎて私みたいなヒヨっ子でも魅力的に見えるような奥手男子か。

とはいえ彼氏が途切れた事はありません。
どこで出会っていたかと言えば、一人で仕事終わりに飲みに行った先とか･･･その他もありますが、ですね。

バーに行くのに一人って気楽ですよ。
連れに気を遣わずにいられるし、まともなバー(まともな店主のいるバー)に行けば嫌なお客さんに絡まれる事もないし、絡まれたとしても店主が守ってくれる(私を、でもあるし店を)。
何でも自由にしていいって訳じゃないですが、それなりに金額は払うのである程度の悩みや最近の幸せな出来事、何でも聞いてもらえます。
(私の場合、友人はいても誰にでも気を使ってしまうのでお金を払って誰かに聞いてもらうみたいな感覚もありました)

都会のビシッとしたバーだと、あまりにもバー事情を知らずにひょっこり行くのはマナー違反もあったりするとマズイので控えた方がいいですが、
田舎で行けそうなら｢初めてなんですが｣と前置きして行ってみるのもいいかもしれません。
いろいろ教えてくれるお店もあります。

チャージや一杯の値段がもちろん居酒屋さんとは違うし、
メインが一杯のお酒という事で度数の強いものも多いですが、
たしなむ程度に数ヶ月に１回数杯でも行ってみるのもありです。

誰とでもぺちゃくちゃ喋れるって訳じゃないので、
出会い目的で行って成功するかと言われれば絶対ではないですが、
みんなそれぞれいろいろと事情があってお酒を飲みにカウンターに座るので、
たまには気の合う人と話せたりするかもしれません。

まあ一つの気分転換という意味でも、提案ですね。