子どもが授からない

私も不妊治療経験者です。主さんの気持ちがわかるような気がします。私も、どんなに子供のいない人生を受け入れようとしても、心からはそう思えず、どうしても諦め切れなかったです。この先主人と二人だけの人生というのは、正直考えられなかった。周りからの妊娠出産報告にも、何度泣いたか分かりません。でもうちの主人は不妊治療に非協力的で、何年も一人で焦り苦しみました。その時期は、主人のことを思いやれてなかったと思います。タイミングは一度だって無駄にしたくなかったし、主人が検査をしてくれないことに納得がいかず、喧嘩が絶えませんでした。でも、何年かして主人もようやく重い腰を上げてくれ、検査を受けてくれました。一度採精すると抵抗が無くなったのか、その後はステップアップをしながら二人で協力して治療を進めることができました。二人で協力出来たことで私はだいぶ心の余裕を取り戻し、主人を思いやることが出来るようになりました。「もしこのまま二人でも幸せに生きていけるだろうな」と思った頃に、待望の赤ちゃんを授かりました。
今振り返ると、「絶対に赤ちゃんが来てくれないと嫌。夫婦二人の人生は考えられない」と思っているうちは、赤ちゃんは来てくれないのかなと思います。今は子供も大事だけど、同じくらい主人も大事です。妊娠中も出産後も主人を大事にできる自分になれたことが、赤ちゃんを授かれた理由なのかなと思ったりしてます。
主さんの気持ちは痛いほど分かります。でもまず、せっかく夫婦になったのだから、ご主人を思いやり、大切にしてあげてください。子供はいずれ巣立ちます。その後はまた夫婦二人です。二人の生活を大事にできる主さんになれた頃に、「このパパとママなら安心だ」と思って、赤ちゃんが来てくれるかもしれません。