人が怖い

私は高3の時に一年かけて準備していくファッションショーの責任者兼総監督をしていました。
このファッションショーは照明や舞台装置、映像演出、モデルの衣装やモデルの振り付けなどをすべて生徒が作っていくものです。モデルは私のクラスの人がつとめます

私は高校に入ってからずっと一緒に居る友達というものができずにいました。今まで所属してきた友達グループは4個位ありますが、弾き出されたり、自分に合わなかったり自然消滅したり、でした。一人比較的仲良くできる友達が出来たものの、心を許したり愚痴を言い合ったりバカをして遊ぶという感じではありません

このような事があったため、総監督になることで、様々な人と自然に関わるようになり、一年間の間に少しでも仲良くなって友達の一人として受け入れてもらえる事を期待していました

ですが現実はそうはいきませんでした。本番後の写真撮影会の時にはほとんど誰も一緒に写真を撮ろうと言ってこなかったのです。私はファッションショーのトリをつとめ、総監督であるから友達としてではなく総監督としてでもいいから写真撮ろ～と言ってもらえるかもしれない、過去の総監督のように、と思っていたのに。私は焦っていろんな人に話しかけて写真をとりました

そこで私は諦めました。絶望にちかいとおもいます。私は一年間皆に信頼されるような人になろうと頑張ってきたのに、結局皆は私に興味がないのだ。変わらないのだ。私を友達と思っている人はほとんどいない、ただのクラスメイトなのだと思いました

そして私は後輩に逃げました。後輩たちが放課後たまっている場所がありそこに毎日通って仲良くなろうと必死でした

後輩と居心地の良さや心が休まる感じがして楽しかったです。楽しくなっていく分どんどんクラスメイトと関わるのが怖くなっていきました。最低限の会話しかせずほとんどを友達と二人、または一人で過ごしました。つい最近ビックリしたのが今まで普通に接してこれた好きな先生ですら話すときに緊張してしまったことです。クラスメイトに心残りはないとおもうのでこのまま卒業してもいいと思っています

後輩たちと仲良くなってショックから立ち直ったと思っていたのですが最近また思い出して病んでしまいました。思い出して病むのは三回目くらいです。私はこの三年間なにか残せたのだろうか、何をしてきたのだろう、頑張ったこと全部無駄だったのかなとと思ってしまいました。趣味をやっても全然楽しくありません。心が晴れません

私は比較的楽しかった中学生活の大半を忘れてしまっています。高校生活の最初の方のことも忘れてしまっています。○○をしてきた事実はちゃんと覚えていますが、具体的な内容やどう思ったかなどを忘れてしまっています。高2の最後の修学旅行もほとんど忘れかけていてファッションショーの準備をやってきた濃い一年間のことすら忘れかけています。忘れっぽいのか印象に残っていないのか忘れようとしているのか分かりません。もし、高校を卒業して教科書やプリント、ノート、制作してきた作品たち、全てを捨ててしまえば高校に三年間通って作品をつくってファッションショーをやって…という事実は覚えているけれど他人事のようになってしまうのではないか。そうおもったら泣いてしまいました。忘れるということは怖いし悲しいし寂しいです。でも気づいたら忘れてしまっています

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