かなり前に、高校で大学についての説明会みたいなのを受けました。 予め自分の興味…

かなり前に、高校で大学についての説明会みたいなのを受けました。
予め自分の興味のあるジャンルをシートに記入しておいて、後日ジャンル毎に人が集まって、外部の人が説明をしてくれる、というようなものでした。
私は強いて言うなら模写が少しできたので、絵やデザイン等に関する物を選択しました。
その時点で、というより、中学生の時点で、私の進路は進学ではなく就職でした。
だから、普通に勉強をし、部活の部長になり、検定をいくつも受ける友達を見ても、頑張ってるなあ、なんて思ってました。心の隅では、羨ましかったです。
頑張る意味がありましたから。

私は小学校ではテストはほぼ満点で、周りが知らないような漢字も積極的に練習して、生き物や鉱物に興味を持って図鑑を借りるような人間でした。
親に褒められたい一心でした。
が、中学生になって、どうせいい高校なんて行けないんだ、と分かったので、勉強をしませんでした。諦めました。成績は大体オール3、美術だけ4か5でした。

どうせ行けもしない大学の説明なんてどうでもいい、と思っていたんです。
けれど、いざ説明を受けてみたら。
すっごく楽しそうで。新しくて綺麗な建物、とても学校とは思えないレベルで。
オシャレな図書館もありました。
美味しそうな飲食店まで。
学習は最新の機器。
配られたパンフレットを、食い入るように見ました。
例に出ていた生徒作品を見て、なんて素敵なんだろう、こんな作品を私も作れたら、どんなに楽しいだろう、と思いました。
でも、どうやっても行けません。
高校はアルバイトに力を入れる為の夜間校なので、レベルが低く、私でもオール5が取れています。
2年過ごしましたが、1度も休んだ事はありません。
それでも、そんな素晴らしい大学に行くのは、底辺の高校生の私では不可能です。
何より、興味があっても、渇望しても、私には才能がありません。
どんなに練習したって、資料を読み込んだって、絵は上手くないのです。
全く描けない！というような人よりはほんのちょっぴりだけ出来る、その程度です。
しかも、お金がありません。
奨学金が〜という説明もありました。
詳しくは覚えていませんが、私には無理です。
借りたら返さなくてはいけません。
奨学金には、貰えるものと、借りられるものと、2種類あるそうですが、貰えるのは、将来に希望がある場合ですよね。
私は、そんなに将来有望ではないので、奨学金など降りません。
でも、普通の高校に通って、普通に友達が出来て、将来は大学に行くという話を聞く度、成績も順調で、検定の資格もあるから、大学には行けるだろ！と嬉しそうに私に話す友達を見る度、悲しくなります。
どうしてあの子は働かなくても大学に行けるのに、私は働いても行けないのだろう、と。
毎日、あの説明会の内容を思い出してしまいます。
酸っぱい葡萄だとも思えません。
どうしようも無い悩みは、どうすれば解決しますか。
全て忘れられるように、死ねばいいんでしょうか。

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