私が人間として発生したときのことを話します。その日、節子と忠弘は家から徒歩数分の…
私が人間として発生したときのことを話します。その日、節子と忠弘は家から徒歩数分の、人家離れた川の畔に居ました。節子が「たまには地べたに体をくっ付けて、星空や月を眺めながら眠りたい」と言ったらしいんです。忠弘はそれを快く快諾し、薄い掛け布団と枕を持参し………そこまで来たんです。
地べたに寝転んだら、普段とは全くかけ離れた塩梅で、夜風が心地良かった。虫の音色や、時折飛びだつ鳥が、全くよい意味で、自分がちっぽけな人間であることを痛感させてくれたと言っておりました。あの、真夜中に関わらずどこからともなく聞こえてくる、ごーーーという音は、一体なんでありましょう。母は地球の鳴き声だと言っておりました。その夜、二人は身体と足を絡めて、私が発生したんです。
No.2833809 2019/04/17 03:22(悩み投稿日時)
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