【資産家の生活】 〇理想と現実 都内の大豪邸の所有、数億万円の高級外…

【資産家の生活】

〇理想と現実

都内の大豪邸の所有、数億万円の高級外車、頻繁な海外旅行といった生活を思い浮かべるが、実際は真逆の生活。

相続税調査の対象になるのは、資産規模が3億円を超える人。

会社経営者や個人事業主のように、何らかのビジネスをしている人が多く、倹約な生活をしてお金を貯め続けた資産家が大半。

外資系会社員のような超高年収の人は、定年後に収入が継続できず、貯金を取り崩して生活。あまりお金が残っておらず、相続税調査の対象にならないケースが多い。

若いうちから高収入な人ほど生活が派手になる傾向がある。資産は貯まらない。要因として車の使用頻度が高くないのに高級外車を買ったり、経営者であれば経費と称して不相応の高いオフィスに入居したり、無駄遣いが多い。見栄のための消費が多い。超高収入であっても、湯水のように金を使えば資産は貯まらない。

超高収入の人間は、手元にお金がある分だけ使ってしまう。社長個人は派手な生活をしていて一見金持ちだけれども、会社には多額の借金があり経営的には苦しい状態が大半。

〇お金持ちは驚くほど倹約する

無駄遣いが目立つ超高年収と対照的で、資産家の生活は質素。家はきれいに整頓されていてすっきりしている。高価なものがそこら中に置いてあることはない。

服装も普通。ユニクロが定番。

〇一般家庭よりもお金を使わないように徹底している。資産家が大きなお金を使うパターンは3パターン。

①相続税対策としてタワーマンションなどの不動産を買って節税する。

②子どもや孫に住宅取得資金贈与の特例などの制度をうまく利用してお金を渡す。

③介護付きの超高級老人ホームの保有。

〇資産家ではあるが使える現金が少ないケース。

単に土地建物だけ所有していて運用していないケース。資産で見ると数億円の財産があるが通帳を見ると多少の家賃と年金収入合わせて毎月30万円も使えるお金がない。不動産はあるが現金がないので、豊かな生活とは程遠い暮らしをしている。土地や不動産は貸し出すなどで運用しないと何も収入を生まないうえ、固定資産税などの支出も発生する。

超高収入の人間は高級外車や飲み代といった、多くの人が想像するお金持ちの振る舞いをするが、相続税調査に入るボリュームゾーンである資産3億円超の家庭は、質素な暮らしをしている人が大半。

銀行通帳で亡くなる前の金銭の動きを調べるが、生活費も一般の家庭と変わらない。数百円の手数料まで家計簿をつけて1円単位で支出管理をしている人が大半。支出管理を徹底しているからこそ、数億円規模の財産が残せるのだ。

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