母としての役目を終えて４０年も前の話です。２０歳の時、彼の子供を妊娠して籍を入れ…

回答39 + お礼24　 HIT数 5538 あ+ あ-

匿名さん
17/11/19 10:51(最終更新日時)

母としての役目を終えて

４０年も前の話です。
２０歳の時、彼の子供を妊娠して籍を入れました。
彼の家は普通以上の会社員家庭。私の家は普通以下の自営業家庭でした。
今思えば生活感や金銭的価値観にも大きな違いがありました。
娘が１歳を過ぎた頃、義母に娘を預け私は仕事に出ました。
娘が３才の頃、私の帰宅が遅いことで口論となり私を攻め立てるようになりました。
会社の送別会で帰りが遅くなったある夜の事です。
突然、彼が「本当は君と結婚したいわけじゃ無かったんだ」と言い出しました。
その言葉を聞いた瞬間に娘を置いて家を飛び出していました。

それからは彼からの言葉を待っていましたが１年後に届いたのは離婚調停の書類でした。
半年後には離婚となり私は娘の母親として毎月数万円の養育費を払う事だけが決まりました。
それから５年位たった頃、義父から電話があり彼が再婚して娘には新しい母親が出来たので養育費はもう要らないと言われました。
娘が早く新しい家庭に慣れた方が良いし、私のことを思い出さないようにとの考えです。
恐る恐る、いつ頃再婚したのか尋ねたら３年も前の事でした。
家を飛び出してからは一度も娘には会っていませんでしたが、これからも、もう会う事は出来ないと決心するまで数年かかりました。

それでも義父は私のことを気に掛けて下さっていたようで、数年に一回程度、娘の事を電話で知らせてきてくれましたし私も時折、適当な口実を作って義父に連絡していました。

そんな私でしたが娘が成人した時に手紙が届きました。
前向きに頑張っている、明るい娘に育っている様子が良く判る手紙でした。
恨みなどは無く私に会いたいとまで書かれていました。
でも手紙には住所が書かれていなかったので、気軽に返事を出すべきでは無い考えていました。
娘が社会人になった頃に年賀状が届きました。家を出て一人暮らししているようでした。
数行の手書きの文章がとても嬉しくて何度も読み返しました。今度は住所がありましたが返事は出せませんでしたし訪ねてみることもしませんでした。私自身の決心が揺らぐことを恐れたからです。
もし一度でも家を尋ねたら、きっと今で言うスト－カ－になってしまうかもしれないからでした。

ある夜、携帯が鳴り、見知らぬ番号が表示されていました。出てみると「〇〇です。わかりますか？」と言われました。娘からでした。もう突然の事で、どう対応して良いのか考えられず、ゴメンネと告げ、後で掛け直すからと言って切ってしまいました。
娘の番号は直ぐに登録しましたが掛け直すことはありませんでした。
それからは一度も掛かってくることはありませんでした。

それから１０年が過ぎました。見知らぬ家族からの年賀状が届きました。差出人の隣には娘の名前が書かれ、その隣には女児の名前と年齢が書かれてました。
娘が立派に成人して結婚し、子供を産み育てている。こんな嬉しい知らせはありません。
娘が幸せになって本当に良かったと思っています。
娘には悲しく辛い思いをさせました。いつか会えた時に謝罪したいとずっと思っていました。念願は果たせないように思いますが知らせてくれたことを唯一の繫がりと思い、これからも表に立つことなく私の心の娘を見守りたいと思っています。

• 共感！4

• ウォッチリストに追加