父の隠し子さんと同居。どうすれば…

続き。


そして、いろんな感情が押し寄せて、なんでかわからないんですが、私は泣いてしまったんです。

そしたらなぜかまさきくんも泣き出してしまって、二人でトイレの前で号泣。
「俺は父親が自分を気にかけてくれて嬉しかったけど、迷惑かけてすみません」と何度も何度も言ってました。

幼い頃私にお母さんが居てほしかったみたいに、まさきくんはお父さんがいてほしかったんだろうと思ったら、余計号泣しました。

私は泣くと言葉が出ないタイプなので、何も言えませんでしたが…。

そしたら戻らない私を心配して見に来た兄嫁がびっくりして、あわあわしてて、とりあえず二人して目を真っ赤にして戻りました。

ちょっと、変な空気になってしまいましたが、なんとなく察したのか、兄が無理に話題を変えて、それであとは何もなく食事会は終わりました。



ただ、
私自身、やっぱり会ってしまうとより混乱はしてしまいました。

今まで顔も知らない“隠し子さん”だった人が、急にリアルな“まさきくん”という一人の人間になったというか…

「弟…弟か…」と、まじまじ眺めてしまったし…

兄は兄で、かなり複雑そうでした。
ぶちギレはまだしも、嫌味の一つも言うつもりだったみたいですが、申し訳なさそうに縮こまって下を向いているまさきくんと、老齢すぎる彼の祖父母をみたら、何も言えなくなってしまったようでした。

父とまさきくんも、やっぱり父と子って感じではなかったです。
ぎこちないし、父と私の兄が親子なら、父とまさきくんは…舅と婿みたいな…



長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。


ちなみに、父が物置、、まさきくんが居間で寝ることになりました。相部屋は無事回避しました。
鍵は、ふすまにも工夫すれば付けられると兄嫁が言っていたので、つける予定です。