安定剤について

レキソタンは良い薬ですが、人によって合う合わないはどの薬でもあるので、症状が改善されないならば、それを伝えて変えてもらうのも一つの手ですね。

身内の方の件も、心療内科だからダメということは決してありません。鬱病も心療内科の守備範囲です。入院施設がある精神科専門病院や総合病院でも、よほど重度でない限り鬱病の患者を入院させることは少ないようです。（統合失調症や躁うつ病の場合が比較的簡単に入院になるのに比べて。）「薬を変えるべきじゃなかったか」ということについては、何とも言えません。別の薬にしたらよくなったかもしれないし、下手すると悪化した可能性も否定出来ません。

困ったことに、抗鬱剤が希死念慮（自殺願望）を増長するという副作用が報告されています。鬱病から希死念慮が生じるのに、その鬱病の薬が希死念慮を増長するのでは話にならないのですが、実際にそういう副作用があるという報告があります。だから、自殺未遂をした患者に対して、安易に抗鬱剤を増やしたり変えたりするのは、危険もあるんです。