3年前、仕事のしすぎで身体を壊してしまい、2年間ほど車椅子生活をしていたことがあります。
睡眠不足からくる神経の病気で、痛覚の信号が故障し、痛みで歩けなくなる症状です。
寝てればいいじゃんと思うかもしれませんが、何もしていなくても常に炎症を起こしたような痛みがあり、痛みが強すぎて朝から晩まで吐き気があり、一日がとても長く感じます。

入院中「もう歩けないかもしれない」と主治医に言われた時と
一向に良くならない症状で
「仕事ができるって物凄く幸せなことなんだ」
と気が付きました。

細かく言うと、「仕事ができる健康状態」なんですけどね。
仕事が原因でなった病気ですし。

今は仕事復帰し(職種は違いますが)、とても幸せです。
仕事のことや対人関係で悩むことすら幸せです。

「身体を壊す」って、皆が想像する「身体を壊す」ではないのです。
想像を超えた壊し方をすることがあるんです。

入院中、同室に余命10年の治らない難病の方がいて
症状を聞くと、生きている方が辛いのではと思うほどでした。

私はたまたま復帰できるまで回復するレベルだったので幸運でしたが
病院では「ここまで回復できる人は本当に極稀です」と言われ
完全回復はできない病気なので、やはり身体に疲れが出ると症状もぶり返します。

身体を壊したら治療すればいい、というものばかりではないのです。

ただ、これは人から聞いてもピンとこないかもしれません。
ご自身が経験するか、大切な人が経験しないと分からないかもしれない。

でもだからこそ、人前で軽々しくそんなこと言ってはいけない。

思ってしまうのは仕方ないけれど、その言葉ひとつで
「この子なにも知らないんだな」とバカにされてしまいますよ。

仕事は辞めても良いです。
身体だけは大事にしてください。