状況を考えても助かるのは無理だな。
事故があった当時は海上の波も高くて荒れてる状況だから、ライフセーバー並みの体力がある人でも岸まで泳ぎきる事はほぼ絶望的。
地形的に北へ流れる海流に乗せられて、沖まで運ばれてしまうからまともに泳げない。
泳いでるうちに体力奪われて低体温症で意識を失ってしまう。

これってどの地域の遊覧船でも同じことが言えるけど、小型の遊覧船には救命ボートが義務付けられてもないんだよね。
乗客が全員乗れるボートほどのものを小型船に常備するのは現実的に無理だからね。
装備するには船体の改装やら、点検維持費も結構な額になるから、任意で取り付けたとしてもその分、お客の利用料金に跳ね返る。

お客は安い金額を求めるから、高い安全意識のある高い料金のところへは行かない。
結局は安全性を犠牲にして、安い料金でやってるところが儲かる仕組みになるんだよな。

事故が起こってからマスコミとかはとやかく言うけど、安全性削って安くやってるところなんて海運業者以外も世界のどこでも当たり前にあるんだけどな。

結局、これからもそういう事故は無くならない。
別の乗り物、別の業種で偶発的に起きるよ。
最終的には選ぶお客側の自己責任だな。

あの事故は「亡くなった人達が可哀想」ということ以外に、もっと大切なことは「明日は我が身」という事になる。
感傷に浸るだけのニュースとして見たらダメなんだと思う。

あの事故は他人事としでなく、自分や家族を守るための「教訓」として見ないとならないと思う。