最悪な子育てをしてしまいました。 私には娘がいるのですが、守銭奴じみています。…

最悪な子育てをしてしまいました。
私には娘がいるのですが、守銭奴じみています。
じみている、というのは。娘は特にブランドものを欲しがったり高級店を食べ歩いたりするわけでもなく、服やコスメは安物です。他人にたかったりするわけでもありません。

本人いわく「お金を貰った時が一番自分の価値を感じられる」らしいです。
娘は細工を作って売っている職人なのですが、自分の作ったものがいくらで売れるかに執拗にこだわります。

女手ひとつで食い扶持を稼ぐために忙しく働いていて、娘が子どもの頃から娘の近況を詳しく知らずにいました。
後から知ったのですが、娘は学校で所謂DQNのグループに目を付けられていじめられていました。それでも家では特に異常もなかったのですが、それは娘の特技のおかげでした。

昔は娘は自信家でした。
「あんな人を貶めることでしか自分の優位を保てない暇人に何をされたって気にならない。それより私の作品、良い感じ！どんどん良くなる！やっぱり作品って作者の鏡だよね〜、毎日努力できる私って最強だもんね！」みたいな感じだったらしいです。

私は娘の近況のみならず、娘がどれだけ娘自身の芸術を大切にしているかも知らずに、良い学校に進学して良い会社に就職してもらうために、娘の細工を勉強から逃げるための趣味扱いしてしまいました。
思い出して書くのも胸が痛くなるのですが
「そんなもの誰も買わないよ。タダで貰えるって言うならまあ貰っとくけど、私ならお金出さないね。そんなので食べていこうなんて思わないで、恥かく前に思い上がりを直しなさい」と言ってしまいました。
　
先述の通り、娘にとっては鏡であり自信の源だったのです。よりにもよって学校でいじめられている時期の娘に、娘の作品を馬鹿にするような発言をしてしまいました。
私が不勉強なだけで、同年代の人の作品と比べたら頭ひとつ抜けているのが素人目にも分かるほど実力があったのに。

結果的に娘は、自分の作品に大して値段だけを求めるようになってしまいました。
「褒められても買われなかったらそれまで」「無理に感想なんていらない。売り上げが一番正直」
そして売れない時は病んでいます。
「所詮その程度の価値しかない」「こんなものしか作れない人間の価値なんてたかが知れてる」「作品は鏡だなんてよく言ったもんだよ」
とずっと繰り返しています。「売り上げが自分の価値」とまで言っているような様です。

娘に謝罪したのですが「むしろ感謝してる。お母さんのおかげで驕らずにいられる」と返ってきました。
売れない時は病んで、売れている時はもっともっとと作り続ける娘を見ていると、少しくらい驕ってくれと思わずにいられません。

娘の環境にも、娘自身にも無知だったこと、私にも余裕がなかったとはいえよりにもよって辛い時期の娘に酷いことを言ってしまったこと、後悔は多いです。
今からでもできることならしてやりたいです。とは言え成人した娘にどう接していけばいいのでしょうか。

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