大学時代、私たち3人はいつも一緒にいた。 私とサヤ、そしてケイタ。 恋愛とい…
大学時代、私たち3人はいつも一緒にいた。
私とサヤ、そしてケイタ。
恋愛という言葉からは少し距離を置いた、まるで“プラトニック”な三角関係だった。恋よりも夢や音楽、旅や人生の話。
あの頃は、それだけでずっとこの関係が続くと思っていた。でも、ある日ケイタが言った。
「サヤと付き合うことになったんだ」浮気でも裏切りでもない。
ただ、2人が互いを選んだだけだった。私は笑って祝福したけど、
心の中ではガラスみたいにひび割れた音がしていた。その後、2人は結婚した。
白いドレスのサヤはとても幸せそうで、ケイタの視線も、あの頃とは違っていた。友情ではない、もっと深くて、欲望を含んだものだった。ある日、久しぶりに3人で会ったとき、サヤがふとつぶやいた。「結婚してから気づいたんだけど…セックスって、すごく気持ちいいんだよね」その言葉が、胸に刺さった。私はただ微笑んで頷いたけど、心の中ではこう思っていた。
「セックスって、本当にそんなに気持ちいいの?」今まで恋愛も経験したことがなく、身体の関係なんて想像すらしてこなかった私。
でも、その日からずっと、その疑問が頭の中から離れなかった。ネットで検索しても、AVや記事ばかりで、本当に「私の知りたいこと」には答えてくれない。そんなとき、既婚の同僚がこっそり教えてくれた。「本当に安心できるところ、あるよ。無理に誰かと付き合わなくても、ちゃんと試せる場所」その人が紹介してくれたのが、Twitterで見つけた『日本清酒デリヘル』という名前の出張型のサービスだった。そこでは、登録する女の子は全員、接客前に知識やマナー、体の動きまできちんと学んでいて、
お客様も全員審査されていて、飲酒や乱暴な人はお断り。
初めての子にも寄り添ってくれる対応があるって聞いて、少しずつ不安がやわらいだ。実際、Twitterの口コミや投稿もすごく丁寧で、どこか安心感があった。私が抱えてた“こわい”“汚い”というイメージとは全然違っていた。3日間迷って、ようやく予約フォームを送信したとき、
初めて「私はずっと、自分の身体を誰かに大切にされたかっただけなんだ」と気づいた。サヤからLINEが来た。
「最近、何してるの?」私はこう返した。
「自分の心と身体を、ちょっとずつ理解しようとしてる」恋愛でも友情でもない、セックスでもただの快楽でもない。「知りたい」と思ったその気持ちから始まる一歩が、きっと、本当の“わたしらしさ”に繋がっていくんだと思う。
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