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No.1 17/09/01 14:25
お礼

戸田「はい。もうお支度をして、ベッドのところに小さく座っていて、それがもう忘れられないんですけど。その間に起きていたことが私にはわからなくて。母を車に乗せて病院に行って、『また明日来るからね』と、エレベーターのところまで いつも送ってくれるんですけれど、その後、打ち合わせの仕事に行って夜遅くに帰ったら、洗濯物を置く場所に、真っ赤になった血だらけのパジャマが置いてあったんです。びっくりしてすぐ病院に電話して。とにかく朝、先生が来たらそのことを伝えて…。『どこかから出血してるんです!』って言って。その日の明け方に電話が鳴って、『あ、何かが起きた』って予感がしました。そしたら案の定、『お母さんが今、病院ですごく吐血をしました。すぐ来てください』って…。もう車を全速力で飛ばして、最終的には治療ができなくなってしまって、肺に入って肺炎になって、それが原因で亡くなってしまったんですけれども。今にして思うと、最後、家にいた時にどうして言わなかったのか…。言えなかったのか、私に怒られると思ったのか、悪いなと思ったのか。怖かったと思うんですけど、それすらも自分で何が起きたのがわからなかったのか。そのことがずっと気になって…」

江原「ご本人としては、意識があまりなかったんですよ。認知症の要素が強いから、吐血した後のつながりがないんですよ。だから自分の中で『あれ、どうしたのかしら?』となるような状況だったようなんです」

美輪「意識がおありだったら、そういう方だから、後始末をしようとした跡があるはずなんですよ。その跡が全くないということでしょう?ということは、次の方に思考が移ってしまって、それを忘れていらしたのね、多分」

戸田「あぁ…何かちょっと…よかったです。母がそういう状態であったということがわかって」

江原「失礼ながら、ある意味で幸いだったかなと。特に気丈な方だったから、刻一刻と弱っていく自分に気づいていく方が辛かったろうと」

戸田「そうですね」

江原「お母様亡くなられた後、夢をごらんになります?」

戸田「いや、あまり見てないです」

江原「見てないでしょう」

戸田「はい」

江原「実はお母さん、戸田さんの中にいるの。これを世間では憑依というんですけれども…」

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