死刑制度反対！！

あなたは痴漢冤罪で、自殺に追い込まれた人は居ないと思うのかな？
冤罪が有ってはならないことだというのは、至極当然だし誰もそんなことを反対したりはしない。しかし、冤罪は決して無くならない。人間社会は全て理想通りには行かないものだから。
その何とか事件が１００％冤罪だったとしよう。『無罪』ではなく、１００％『無実』の罪で殺された全く不幸な人間だ。
その一方で、死刑制度のお陰で、理不尽に奪われずに済んだ命というものも、必ず存在する筈だ。それは数えたり確かめたり出来ない。日本中の全ての暴力を、警察が把握することも出来ない。しかし、それは日本で暴力が起こっていないということでは無い。その暴力の中には、行為がエスカレートしたものもあるかも知れないし、そのうちのいくつかは、被害者が死ぬ場合もあるかも知れない。これは一つの暴力についてではなく、日本中で起こりうる暴力について、死刑制度という抑止を考えなければならない。冤罪も、理不尽な暴力による死も、絶対に許されないことだが、人間が人間である限り、極限られた割合で、必ず起こってしまう。まずそれを踏まえて欲しい。その上で、その理不尽の中で、社会全体で一番公平で、被害の小さい制度を、苦心して作り上げていくのが、人間の本当の知恵というものだと思う。あなたの思考には社会という概念が、足りない。その代わりに個人的な情緒が入った上で、死刑という社会全体に影響を与える制度を論じている。多数が常に正しい訳ではないが、私やその他大勢の日本人は、死刑制度を支持している。その理由を考え理解した上で、自分の考えを表明するべきではないだろうか？