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高校生ですが、祖父から借りた、項羽と劉邦っていう小説を読みました。 今の高校生…
高校生ですが、祖父から借りた、項羽と劉邦っていう小説を読みました。
今の高校生の自分が読んでも、名作ですね。
劉邦の晩年は目も当てられませんが。。
天下を取ったのは史実ですが、本当に劉邦は、フィクションで描かれるような、
無学で取り柄のない、いい年こいてチンピラやってたんでしょうかね。
だって、今で言えば、東大卒のエリートで、スポーツも万能、高身長イケメンの非の打ち所がない
項羽に、中卒のいい歳まで職歴なしの、ただ人たらしのおっさんが、最後に勝ってしまうんだから。
今のなろう系小説みたいな、筆者のかなり妄想に近いストーリーで、現実にあったとはとても
思えない(笑)
弱者強者を打ち破るという、なかなかありえないストーリーは、今も昔も、好まれるんですね。
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>> 5
私はどちらかというと項羽に肩入れしたい方で、
「お勉強ばっかりしてた高学歴なんて社会に出たら使えないよ」みたいな
知った風なことを抜かす…
僕は、項羽派ってわけではないですが、劉邦最高!でもありません。
甲子園で、大阪桐蔭と金足農業の決勝も、やっぱみんなそういうストーリー好きで、
金足農業ばっか取り上げたのは正直気持ち悪いと思いました。
ヤンキーが、社会出て厚生して素晴らしい素晴らしい言われるのも違和感。
だって、昔からコツコツ真面目にやってきた人の方が素晴らしいに決まってる。
ただ、小説上の劉邦は、人を見る目と人材登用、自分が出来ないことは臆面もなく
出来る部下に頼るという面での、いい意味で他力本願力がずば抜けてるので、
そういうところは素直に素晴らしいと思います。
私はどちらかというと項羽に肩入れしたい方で、
「お勉強ばっかりしてた高学歴なんて社会に出たら使えないよ」みたいな
知った風なことを抜かす人々を冷笑したくなる口なんですが。
いや、しかし意外と現実に
「項羽と劉邦」のようなケースはあるんですよ。
つまり、劉邦のようなおっさんが
項羽のようなエリートタイプを
圧倒してしまうという意味で。
その理由は、あなたが仰っている通りです。
「世間の人々は弱者が強者を打ち負かすというストーリーを往々にして好むから」。
人々はストーリーによって動きます。
「絶対に不可能と思われていた無農薬栽培を目指して何度も失敗を重ね、唯一成功した奇跡のリンゴ」は
ただの「安くてうまいリンゴ」よりも売れるわけ。
そういうストーリーを人々が好むからこそ、
項羽と劉邦みたいなシチュエーションがあれば
周囲の人々は陰に陽に劉邦が勝つことを期待する。
その「期待」の影響力は決して馬鹿にはできないんです。
ああイヤだイヤだ。
勿論私みたいな天邪鬼もいるでしょうから一概には言えませんが。
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