なぜ殺人は駄目なのか説明してみてください。 よく、殺人は絶対ダメなこと。命は何物にも代えがたく尊いもの。遺族が悲しむ。といったよくわからないことを言ってい

日本人においてのみ述べると、よくよく突き詰めるとそうです。
日本の憲法に「他人の人生において私利私欲で邪魔をしちゃダメだぞ。そうしていれば君も邪魔はされないから。」と言ってるのが『基本的人権』です。
考えてみれば、世界では殺人罪があるのに戦争で人が死んでしまうのは「致し方ない」とされる。人の命がどうとかいう理屈だったら矛盾が生じるわけです。

ということは、結局上記の基本的人権からいうと「自分が他人から殺されたくなければ自分も他人を殺すな」という理屈になります。殺人じゃなくても暴行・傷害・窃盗、さらには行動の規制ですら、自分の人生において邪魔をされたくなければ他人の邪魔もするな。それさえ守ればお前の人生は尊重されるぞ。転じて「人は(よっぽどのことがなければ)他人の人生を奪う権利はない」という理屈になるわけです。

基本的には多くの日本人は幼少期から倫理観、良心において殺人を抑制しています。意外とこの『基本的人権』が「邪魔されたくなければ邪魔すんな」という単純なものであるということ、ひいては殺人も結局人生を邪魔することになる、と繋げて考えてる人は少ない。だって基本的人権を本当に理解できていれば、いじめやいびり、各ハラスメントや労働基準法違反ですらも起きないはずだからです。殺人だけが「とにかく絶対やっちゃいけないヤバいこと。人として終わり。」という意識で刷り込まれています。

命は尊いですし、日本は神道や仏教が根付いていますから、たとえ食べ物でも感謝して食べる比較的優しい国民性です。
ですが中には「別に自分が命の危険に晒されたっていい、気に入らなければ殺すお互い様のヒリヒリした社会であってくれてもかまわん。自分は気に入らなければ殺人したい。」という人間もいなくはない。
そういうヤベー奴だらけの国にしないことが平和を保障するということでしょう。