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面白おかしい怪談話について語りあいましょう! 又聞き、フェイク、フィクショ…
面白おかしい怪談話について語りあいましょう!
又聞き、フェイク、フィクションOKです!(笑)
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おもしろ、おかしいかどうかわかりませんが・・・
以前会社の方が、昔土木工事の仕事してたんですがその時に
レベル??とるのに、やってたら何度やっても水平が取れなくて
『おかしい・・・おかしい』ってなって、そば見回すとお稲荷神社あったらしいです。
お神酒あげて、きちんと挨拶したらその後一発で水平が取れるようになった・・・
そんなお話です。
(1)呪い(?)の日本人形の話。
むかし、むかし。
Aちゃんという、ちょっとイジワルな小学生がいました。
ある日、Aちゃんのお父さんが、古い日本人形をもってかえってきました。親戚からもらったとのこと。
ところが、Aちゃんは、この日本人形がどうにも気に入りませんでした。
古いし、陰気そうだし、とにかく顔つきが気に入らなかったのです。
それで、Aちゃんは、一計をあんじて、この日本人形を、自分が気に入らないクラスメートのBちゃんに押し付けてしまうことにしました。
ちょうど、うまい具合に、Bちゃんの誕生日が近づいていました。
「ねえねえ、Bちゃん! もうすぐお誕生日だよね? このお人形、あげるよ! ちょっと古いし、陰気そうだけど、大事にしてよね!」
Aちゃんは、そう、うまいこと言って、Bちゃんに、日本人形を押し付けることに、成功してしまいました。
小説「怪談 新耳袋」より「お鹿さん」
ある男が入居した古い賃貸。
入居初日、男がトイレの戸を開けると、着物姿の老婆が便器に座っていた。
唖然としつつも男は「あの…そこ、開けていただけませんか。座りたいんですが…トイレ…」と怖ず怖ず声をかける。
無視する老婆。
男「お祖母さん、お名前なんとおっしゃるのですか」
老婆「お前が先に名乗れ」
男「〇〇と申します」
老婆「鹿じゃ」
男「そうかあ、お鹿さんかあ。可愛い名前だなあ。お、鹿、さ、ん♡」
老婆「やだぁ…恥ずかしいっ♡」
そう呟くと老婆はスーッと消えていった。
(終。うろ覚え)
天然ジゴロとツンデレに萌えました。
いっぱい怪奇現象が起きると言う所にみんなで行き
みんなは変な現象が起きたり見えたりした
その後からも大変な事がいっぱい起きた
自分だけ何も起きなかった
ただ行った後もあまりにも変な事起きるので
行ったメンバー全員でお祓いに
お祓い終わった後に
自分だけ別に連れて行かれ
あなたが一番やばい
この御札と水晶みたいな王を持っていなさいと
値段はで19万って言われ
一番大変な事が起きそうになった
走って逃げた
>4
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その2)
ところが、Bちゃんのほうは、この古くて陰気な感じの日本人形が、たいそう気に入った模様。
その日、家に帰ると、すぐにその人形をお母さんに見せにいきました。
「お母さん、お母さん! みて、みて! Aちゃんが、このお人形、くれたの!」
お母さんは、目をぱちくりさせました。
「へえ、Aちゃんが?」
幼稚園のころは、AちゃんとBちゃんは、普通に仲良かったのですが、いまはそうではないですし、Bちゃんのお母さんは知っていました。
Bちゃんのお母さんは、その日本人形を手にとって、よくみてみました。
「ちょっと汚れてるわねえ。あと、着物もボロボロになっちゃってるわ。」
Bちゃんとお母さんは、その日本人形のボロボロになった着物を脱がし、全身をお湯で拭いてみました。
「あらあら。髪もさわっただけでどんどん抜けちゃうのね。どうしようかしら・・・」
以前テレビでみたのですが
アクロバティックサラサラと
トンカラトンて言う妖怪がいるらしいです
アクロバティックサラサラは髪の毛の長い女性で
トンカラトンは全身包帯らしいです
主さん知ってますか?
>9
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その3)
Bちゃんは、しげしげと、ボロボロの着物を脱がせて、お湯でよく洗った日本人形をみてみました。
「お顔やおててが、まだ汚れてるよね? あと、ちょっと、白いところがはがれちゃってるみたい・・・」
「そうねえ。」
Bちゃんのお母さんは、日本人形を手にって、さかさにしてみました。
「なんだか、悲しそうな目をしているわね、このお人形さん。」
Bちゃんは、うなずきました。
「Aちゃんはね、この子、プレゼントだっていってたけど、たぶん、ほんとは、「この子はいらなーい」って思っただけだったんだと思う。・・・でも、お母さんだったら、この子、きれいにできるんでしょ? ね? ね?」
お母さんは、ちょっと、ため息をついていいました。
「お母さん、むかし、日本画やっていたから、胡粉とかの使い方ならわかるけれど、日本人形に塗ったりしたことは、さすがにないわねえ。まあ、でも、とりあえず、やってみるわ。」
「やったー!」
Bちゃんは、大喜びです。
>11
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その4)
Bちゃんは、そこではたと手を止めました。
「でも、服を着てないと、お人形さん、寒そうだよねえ。」
Bちゃんのお母さんも、それはそうだと思いました。
「そういえば、Bちゃんがちっちゃいころのシャツ、とっておいてあるんだけど・・・お人形さんに、着せちゃっても、いいかしら?」
「いいよ!」
Bちゃんは、笑顔で答えました。
その一週間後。
Bちゃんのお母さんは、顔と手を、きれいに塗りなおした日本人形を、Bちゃんにみせました。
「いまから、お人形さんのまゆのところと唇に色をつけるんだけど・・・そこのところは、Bちゃんがやってみない?」
「えー? あたしに、できるかなあ?」
Bちゃんは、目をきらきらさせながらいいました。
「大丈夫よ、お化粧するのと同じだから。もし、どうしてもうまくいかなかったら、お母さんがやってあげるわ。」
>12
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その5)
Bちゃんは、一生懸命、お人形さんのまゆげを、小さな筆で書き込みました。
塗料は、学校でも使う墨です。
「よし、できた!」
Bちゃんは、言いました。でも、よくみてみると・・・
「でも、ちょっとまゆげが、太くなっちゃってるかも?」
Bちゃんのお母さんも、お人形さんの顔をよくよくみてみました。
「ちょっと太いけれど、でも、これはこれでかわいいと思うわ。じゃあ、次は、唇を塗ってみましょう!」
Bちゃんは、小さな筆を良く洗って、今度は、お母さんの口紅パレットから、使う口紅を選びました。
「この、きれいな赤にする!」
そうして、Bちゃんは、そっと、そっと、お人形さんの唇に、口紅を塗りました。
「どう? うまくいった?」
Bちゃんのお母さんは、にっこり笑いました。
「ええ、うまくいったわ。みてみなさい? お人形さん、とっても素敵なお顔になっているわ!」
Bちゃんは、もう一回、お人形さんのお顔をみてみました。
「・・・とっても素敵にはなってるけど・・・なんか、『ええ? なにこれ?』って顔してるような気がする・・・」
Bちゃんのお母さんは、笑ってBちゃんの頭をなでました。
「きっと、こんなにきれいにお化粧してもらったのは、うんと久しぶりだったから、びっくりしちゃったのね!」
>13
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その6)
Bちゃんは、ちょっとふとめのまゆと、紅色のくちびるのお人形さんの顔をみました。
やっぱり、ちょっと変な顔をしているようにみえました。
「ごめんね。今のお化粧、イヤだった?」
Bちゃんは、お人形さんの頭を、そーっとさわりました。とっても気をつけて触っても、髪は、何本か、ぬけてしまいましたが。
Bちゃんのお母さんは、そっと、お人形さんのお顔をみてみました。
「・・・・・嫌がっている感じじゃないと思うわ。ただ、前とはちょっと違うお化粧なんで、びっくりしてるんだと思う。」
「・・・そっか。」
Bちゃんは、そっと、お人形さんをテーブルに戻しました。
「ねえ、お母さん。このお人形さん・・・服は、前みたいな、すごいキラキラした着物じゃなくても、いいような気がするんだけど。」
「そうかも知れないわね。」
Bちゃんのお母さんは、ちょっと首をかしげました。そして、手をたたきました。
「ああ、そうだわ! 前に、ぬいぐるみのクマちゃんの着せ替えをするために、いろいろな服のセットを買ったでしょう? まだ、使える服があるか、みてみましょう!」
>14
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その7)
Bちゃんのお母さんが、ぬいぐるみのクマさんの着せ替え用の服を探している間に、Bちゃんは、ぬいぐるみのクマさんをとってくることにしました。
Bちゃんのお部屋のタンスの上においてあったぬいぐるみのクマさんは、すこしホコリが積もっていました。
「ごめんね、ずっと遊べてなくて・・・」
Bちゃんは、クマさんのほこりを払って、腕に抱いて、キッチンに連れていってあげました。
「あら、クマちゃんも連れてきたのね。じゃあ、テーブルの上においてあげなさい。」
Bちゃんのお母さんは、いいました。Bちゃんは、テーブルの上にクマさんをおいて、頭をぽんぽんしてあげました。
「ねえ、クマさん。この子、Aちゃんがくれたお人形さんなの! ちょっと前から、うちのお人形になったのよ。いままで、紹介しなくてごめんね。」
Bちゃんは、クマちゃんの顔の覗き込みました。
「『しょうがないから許してあげる』だって。」
続いて、Bちゃんは、クマさんをお人形さんの方に向けました。
「じゃあ、自己紹介してね? ふんふん。『アタシは、この家のクマちゃんです。Bちゃんがずっとずっとちっちゃいころから、このにいて、Bちゃんを守ってきたんだからね! アンタ、アタシが先輩だって忘れないでよね!』って・・・もう、クマちゃんったらあ。しょうがないなあ。」
Bちゃんは笑いました。
それをみて、Bちゃんのお母さんは、今度は、お人形さんをクマちゃんのほうに向けました。
「じゃあ、今度は、こっちのお人形さんが自己紹介をする番ね。できるかな?」
>17
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その8)
「じゃあ、今度は、こっちのお人形さんが自己紹介をする番ね。できるかな?」
お母さんの言葉をきいて、Bちゃんは、じっと、お人形さんの顔の覗き込みました。
お人形さんは、ちょっとシャイなのではないかと、Bちゃんは思うようになっていました。ちゃんと自己紹介できるのでしょうか?
「うーんとね。『私は・・・お人形です。昔は、「私のお人形さん」って呼ばれてました。私は、私を注文してくれた女の子の、一番の、お友達でした。その女の子が、どんどん大きくなって、年をとって、あちら側にいってしまってからは、いろいろな女の子のお友達になりました。そして、いろいろな名前をつけられした。でも、そのうち、だんだん、誰も私と遊んでくれなくなりました。みんな、私に、ああしろ、こうしろっていいます。お願いだ、頼むからって。それて、うまくいかないと、怒ります。そればっかりです』」
Bちゃんは、はたと、手を止めました。
「ええええ? どういうこと?」
Bちゃんは、ぎゅっと、お人形さんを抱きしめました。
「よしよし。・・・でも、怒られるって、どうしたの?」
Bちゃんは、また、お人形さんの顔の覗き込みました。
「えーとねえ。なにが・・・テスト? ああ、『受験』かあ! その人が受験に失敗したら、お人形さんが悪いってことにされちゃったの? それは、ひどいと思う!」
Bちゃんのお母さんは、ちょっと笑いました。
「そうね、それはひどいわね。Bちゃんにはまだ早いけれど、受験勉強は、まず、自分で頑張らないと・・・」
Bちゃんは、「そうなの?」と笑い、また自分の腕のなかのお人形さんに目を向けました。
「え? クマさんに、ちゃんと最後まで挨拶したい? いいよ! えーとねえ・・・『この家では、クマ殿が先輩ですが、子供のお友達の人形や玩具としては、この「人形さん」が先輩だと思います。でも、とりあえず、クマ殿が先輩ってことでいいです。よろしくお願いいたします。』だって」
そして、Bちゃんは、今度はクマちゃんをみました。
「それで、クマちゃんのほうはね・・・『かわいくないわね! でも、しょうがないから許します。これからよろしくね』だってさ!」
>18
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その9)
「それで、クマちゃんのほうはね・・・『かわいくないわね! でも、しょうがないから許します。これからよろしくね』だってさ!」
Bちゃんが、クマちゃんの言いたいことを翻訳してあげた、、ちょうどその時・・・ドアがあく音がしました。
「ただいまー!」
Bちゃんの、お父さんが、帰ってきたのです!
「お帰りなさい、お父さん!」
Bちゃんは、玄関まで、お父さんをむかえにいきました。
「いまねえ、お人形さんと、クマちゃんの、自己紹介をしていたの!」
「そうかそうか。そういえば、お父さんは、まだ、お人形さんに自己紹介してなかったなあ。」
お父さんは、キッチンにいって、お人形さんをひょいと自分のいる方向にむけました。
「オレは、この家のお父さんだよ。よろしくな、お人形さん。」
「『よろしくお願いします』だって!」
Bちゃんは、それから、お父さんと一緒にカレーライスを食べました。
「クマちゃんの着替えがあるでしょ? まず、それを、いろいろ、お人形ちゃんに着せてみようと思うの!」
お父さんは、にこにこ笑って、Bちゃんの頭をなでました。
「そうなんだ。じゃあ、お父さんも、それをお手伝いして、いいかな?」
「もちろん!」
Bちゃんは、にっこり笑いました。
>20
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その10)
Bちゃんとお父さんは、まず、最初に、お人形ちゃんに、赤いドレスを着せてみました。
「・・・うーん。もともとの着物は、たぶん赤かったんじゃないかと思うけど・・・」
お父さんは、ビニール袋に入れておいたボロボロのお人形さんの着物をみて、首をかしげました。
「赤いドレスは、あんまり似合わないね。今度は、こっちを着せてみましょう!」
Bちゃんは、今度は、お人形さんに、電車の女車掌さんの制服を着せてみました。
「・・・ドレスよりは似合うけど、なんか違うなあ。」
Bちゃんは言いました。お父さんは、うんうんとうなずきました。
「お人形さんは、やっぱり日本人形だから、和服が似合うのかも。この服は、どうかな?]
Bちゃんは、お父さんが差し出してきた服をみて、ちょっとけげんな顔になりました。
「これ、和服だったっけ?」
Bちゃんは、とりあえず、その服を、お人形さんに着せてみました。
「あ、でも、似合ってるかも! お人形さんも、うれしそうだし。」
Bちゃんは、今度は、着替えの服が入っている箱のなかから、違う服を引っ張り出してきました。
「あと、これと似合うのは・・・ああ、この、花柄のパンツだと思う!」
「・・・ププッ。なるほど、それは似合うね。」
Bちゃんのお父さんは、笑っていいました。
「あと・・・そうだ! お人形さんも、髪がぬけちゃってるのは、イヤだよね? 髪そのものは、あたしはなおせないけど、いいものがあるの!」
Bちゃんがもってきた紫色のきれいなハンカチをみて、お父さんは、すこし固まっていました。
「・・・いいのか? それ、お人形さんに使っちゃっても。」
「-もちろん!」
Bちゃんは、笑っていいました。
>21
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その11)
「よし、わかった。」
Bちゃんのお父さんは、紫色のハンカチを、そっと手に取りました。
「じゃあ、これは、お父さんが、なんとかつけてみよう。」
そして、Bちゃんのお父さんは、なぜか、ニヤっと笑いました。
「それはそうとな、Bちゃん。ちょっと、とってきてほしいものがあるんだ。えーと、なんて言ったかな、神社で買ってきた、これくらいのサイズで・・・」
お父さんは、手をちょっと広げて見せました。
「あ、わかった! もってくるね!」
Bちゃんは、すぐに、「それ」を取りに行きました。
そして、そっと、それを、お人形さんに持たせてみました。
「・・・うわー。これ、似合う! ほんとに似合う! なんでか、よくわかんないけど!」
ところが、その時。
急に、ドアのベルがなりました。
>22
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その12)
Bちゃんのお父さんは、Bちゃんと一緒に、ドアをあけることにしました。
「はいはい、そうですよ!」
そとには、なんと、Aちゃんのパパだけではなく、AちゃんのママとAちゃん本人もいました。
AちゃんとAちゃんのママは、ちょっとばかり、機嫌が悪そうでしたが。
Bちゃんのお父さんは、にっこりと笑っていいました。
「・・・ひょっとしたら、うちの娘がAちゃんにもらった、お誕生日プレゼントのお人形のことですか?
いやはや、素敵なプレゼントをありがとうございますね! うちの娘も、すっかり、気に入ってしまって・・・今、いろいろな服を着せてあげていたところなのですよ!」
Aちゃんのパパは、目を白黒させました。
「えええ、そうなんですか? いや、その、娘が勝手にあの人形をBちゃんにあげてしまったときいて、その、ご迷惑ではなかったかと・・・」
「そんなこと、全然ないですよ。Bちゃん、あのお人形さんを、もってきてくれる?」
Bちゃんは、ちょっと、嫌そうな顔になりました。もしも、Bちゃんのパパとママが、「やっぱりあれはうちのお人形さんだから、帰してくれ」なんて言い出したら、どうしよう?
でも・・・
Bちゃんは、お父さんの顔をみて、深呼吸しました。お父さんは、「なんとかなるから」って顔をしています。
だったら、きっと、大丈夫!
Bちゃんは、そっと、お人形さんを、座っている箱ごと抱えて、玄関までもっていきました。
>23
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その13)
Aちゃんのパパは、お人形さんをみて、あんぐりと口をあけました。
「えーと、えーと、えーと、なぜ割烹着?」
Bちゃんのパパは、にっこりと笑いました。
「だって、似合うでしょう?」
お人形さんは、Bちゃんの小さいころのTシャツの上に、モンペをきて、花柄のズボンをはいていました。頭には、紫のハンカチが、三角巾風につけられています。
Bちゃんのママは、ぷっと吹き出しました。
「花柄のズボンって・・・モンペじゃないの! いや、でも、かわいいけど・・・」
Bちゃんも、ニヤニヤ笑っていました。
「あと、なんで神社の熊手をもってるのかしらないけど、楽しそうだからいいや。」
そして、Bちゃんは、くいくいと、自分のパパのスーツをひっぱって、ひそひそと言いました。
「・・・いいから、あげちゃおうよ。あたし、アレ、古くて陰気でイヤだったけど、Bちゃんたち、顔も手もきれいにしてるし、お化粧してるし、衣装替えまでしてるし・・・
だいたい、割烹着とモンペ着せられても、熊手もたされても祟らないんだったら、これから先も、大丈夫でしょ。」
>24
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その14)
結局、お人形さんは、その後、Bちゃんの家のお人形になりました。
Aちゃんのパパが、「この人形は、間違いなく、Bちゃん一家にあげたものです」という念書を書いてくれたので、もう、Aちゃんの親戚がなんやかんや言ってくる心配もありません。(どっちみち、そんなこと言ってくる人は、いませんでしたが。)
そして、10年以上、時間がたち・・・
Bちゃんは、大学受験をすることになりました。
「じゃあね、クマさん。行ってきます!」
Bちゃんは、自分の寝室のタンスの上のクマさんにむかっていいました。
クマさんは、「よし、頑張んなさい!」という顔をしている-ような気がします。
Bちゃんは、続いて、キッチンのテーブル上の箱の上に座っている、お人形さんに挨拶しにいきました。
「無理しなくていいからね、お人形さん。がんばって、行ってきます!」
Bちゃんは、それから、しげしげと、お人形さんの顔をみてみました。なんだか、すごく、心配そうにみえます。
「大丈夫だよ、お人形さん、あたし、いっぱい勉強したし、塾にも行ったから。」
Bちゃんは、ぽんぽんと、お人形さんの三角巾をに包まれた頭をなでました。
「じゃあ、行ってきまーす!」
>25
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その15)
Bちゃんが、バス停でバスをまっていると、うしろからAちゃんがやってきました。
「ああ、いたいた!」
Aちゃんは、いい、そのあと、ぼそぼそと続けました。
「全く、人使いがあらいんだから、あの人形は、もともとは、うちの守護神だったはずなのに、アンタのこととなるともう、うるさくてうるさくて・・・」
「え? なになに? ・・・そういえば、Aちゃん、同じ大学受験するんだっけ?」
Bちゃんは、参考書を取り出しながらいいました。
「そうよ、同じ塾の同じクラスに通ってたでしょう!? ああ、もう。」
Aちゃんは、なぜか、Bちゃんの頭の上をちらちらとみています。
「あのねえ。とにかく、あんたは、今日は、上に気をつけて。上が危険なんだそうだから。」
「・・・なんで?」
Bちゃんは、参考書をみながらききました。Aちゃんは、ため息をつきました。
「あたしに分かるわけないじゃん。じゃあ、頑張ってよね。」
Aちゃんいいました。
「うん、わかった。Aちゃんもがんばってね!」
Bちゃんも言いました。
>26
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その16)
Bちゃんは、頭をこすりながら、受験会場をあとにしました。
「ああ、まだ痛い・・・」
「あら、あんた、どうしたの?」
Aちゃんが、またまた、ひょいと現れました。疲れ果てた顔をしています。
「ああ、Aちゃん! あのねえ、ほんとに上のほうが危険だったみたい。上の席の人が落とした、かったい筆箱が、あたしの頭を直撃したの!」
Bちゃんは、笑っていいました。
「あれ、そうなんだ! だったら、今度のことは、もう、お終いって・・・」
Aちゃんは、なぜか、すこしうれしそうにいいましたが、すぐに顔をしかめました。
「・・・まだおしまいじゃないのか。ああ、しょうがないなあ。Bちゃん、帰ろう。家までおくるよ」
「えええ! アイスクリーム食べてから帰るつもりだったのに・・・」
Bちゃんは愚痴りました。
「そんなの、買って、家でたべればいいでしょ。さあ、もう、帰ろ、帰ろ!」
Aちゃんは、いつも以上に強引でした。Bちゃんは、ため息をつきました。
「ええん、わかったよう・・・」
>27
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その17)
BちゃんとAちゃんは、ふたり並んで、バスに乗りました。
「それはそうとさあ。なんで、あのお人形さん、割烹着を着せたりしたの? かわいいからいいけど。」
Aちゃんはききました。Bちゃんは、「うーん」とうなりました。
「あれ、もともとは、ぬいぐるみのクマさんの着せ替え用の衣装だったの。お母さんが、そういうのもあったよねって、探し出してくれたから。」
「・・・へ?」
Aちゃんは、ひどく妙な顔つきで、黙り込みました。
「いや、でも、ちょっとまって・・・ あたしがあんたにあのお人形さんをあげたのって、あんたのお母さんが病気で死んじゃった、あとだよね?」
Bちゃんは、目をぱちくりさせました。
「あれ? あれれ? でも・・・お人形さんの手とか顔とかを白く塗りなおしたのも、お母さんだと思うんだけど。まゆを墨で塗ったり、くちびるを口紅で塗ったりしたのは、あたしで、でも、お母さんがずっとみていてくれて・・・」
うーん。たしかに、変です。Bちゃんは、Aちゃんのほうに向き直りました。
「あとでお父さんにきいてみよっか?」
そして、その後、Bちゃんが覚えているのは・・・
ものすごい音がして、バスのなかがグラグラとゆれたことでした。
バスの運転手さんが、なにか叫んでいました。
そして、Aちゃんも、なにかさけんでいましたが、Bちゃんには、結局、彼女がなにを言っていたのか、ぜんぜん聞こえませんでした。
>28
(1) 呪い(?)の日本人形の話。(その18)
あとから聞いた話によると、事故の原因は、高いところから、冷蔵庫がバスのほうに落っこちてきたからだったそうです。
Bちゃんは、それをきいて、たいそう驚きました。
「そんなことが、あるんだ?」
「あたしもびっくりしたけど、奇跡的に、死んだ人はいなかったそうだよ。あんたは、危なかったけどね。」
家のキッチンにあるお人形さんは、Bちゃんが病院で目を覚ますと同時に、バラバラに砕け散っていました。
どう考えても、もう、なおしようがないくらいに。
「ねえ、Bちゃん。あんた、結局、あのお人形のウィッグ、自分の髪で作ったんだって?」
Aちゃんが、すこし気味悪そうにいいました。
「うん、そうだよ? お父さんが、お人形さんは、江戸時代のお人形ってわけじゃないのに、人間の髪が使われていたから、珍しいよねって言っていたんだ。それで、お人形さんの髪は、どんどんぬけてっちゃうし、だったらあたしの髪で、かつら作ろうかなって。」
「・・・なるほど。だから、身代わり人形として・・・ううん。まあ、結局は、わからないか」
Bちゃんは、ぼそぼそと言って、買ってきたポッキーを食べました。
バラバラになったお人形さんは、供養してもらって、結局、Bちゃんの家の仏壇にまつっておくことになりました。
そんなに遠い昔ではないけれども、まだ、携帯電話を持つ人は珍しく、スマホはまだなかった、そんな時代のお話です。
主さんお疲れ様です。
身代わりになってくれたのはそういう役割であったからもあるかもしれないけど、Bちゃんが良くしてくれたからかな?
それともお母さんの魂が入って守ってくれた?
まさかお母さん亡くなっていたなんて。
読み解けなかった部分もあるのですが、面白い、でも優しさも感じられるお話でした。
私も今、小さい頃に聞いた話を思い出しました。
私が生まれる前なのでもう30年以上前です。
ある山間部の集落に、若い青年と、青年の両親、青年の祖母の四人家族がいました。
青年は隣県の港町に住む女性と見合いをして、婚約が成立しました。
青年を小さい頃から可愛がっていた祖母は婚約の報告を聞いて大変喜び、その日は嬉しさいっぱいで床につきます。
そして夢を見ました。
~
祖母は縁側から、集落の田んぼ道より家へと続く階段を眺めていました。
すると何処からともなく、船舶らしき制服を着た男が現れました。
後ろに幾人かの男を引き連れて、階段をぞろぞろと上がってきます。
祖母は驚いて玄関を出て、尋ねました。
「どちら様でしょうか。うちにご用ですか」
先頭の船長らしき男は帽子を脱ぎ、深々と頭を下げます。
「突然で申し訳ありません。娘の嫁ぎ先が決まったと聞いて伺いました。
しかしとても立派なお宅ですね。ここなら安心しました。
これから娘をよろしくお願い致します」
と告げ去って行きました。
~
そこで目を冷ました祖母。
翌日、孫の青年に夢の内容を報告します。
青年も驚きつつ「そんな夢を見たんだね。
実は、お祖母ちゃんには話してなかったけど、彼女は小さい頃にお父さんを亡くして母子家庭で育っているんだ。今度、詳しい話を聞いてみる」と答えました。
そして、孫は婚約者の女性に祖母の見た夢の話をします。
婚約者の女性は戸惑いながら父親の過去を語ります。
それは祖母の見た夢の通りでした。
女性の父親は船舶で船長をしていて、嵐の日に船が転覆、行方知れずに…遺体のないお葬式だったそうです。
「もしかしたら父は死んでないんじゃないかと、どこか地図にない島に流れ着いて生き延びていてくれたら…と願ってましたが、今はっきり分かりました。父はあの嵐の日に間違いなく亡くなったんですね。だけど、私を心配して来てくれたことが嬉しい」と女性は切なそうに話しました。
こちらの青年と婚約者の女性は私の両親です。
私の曾祖母は霊感のある人だったそうですが、私には受け継がれていません。
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